天狗将軍 〜第57話 義政の供養〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



世は争乱…

我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。



長享3年(1489年)3月末…

足利義尚



我の葬儀が営まれた。

コアラ義尚さん、近江の六角征伐の最中に亡くなったんだ



我の亡骸は京へ帰り、我が母・日野富子(ひのとみこ)や細川政元(ほそかわまさもと)が葬ってくれたのだ。



政元は葬儀に参列するため、入京しようとしていた足利義視(あしかがよしみ)、義材(よしき)親子を美濃に留め置いた。


我が政元に残した言葉…

『そなたが将軍になるのだ。』


そのことを思い、将軍候補の義材を参列させなかったのだろう。




葬儀の翌日、政元は我が父・足利義政(あしかがよしまさ)に呼ばれた。


現在の東山山荘


義政「政元、義視らの参列を拒んだのは…次の将軍候補を嫌ってのことか?」

政元「…亡き御所様のことを思うと、経緯はともあれ、政敵だった方の参列はお断りするしかありませんでした。」

義政「もう終わったことだ…しかし、義視らは京に来るぞ。富子が呼んでおるからの。」

政元「それは仕方ありませぬ…大御所様は次の将軍には誰をお考えでしょうか?」

義政「…わからぬ。わしが決めるわけにもいくまい。また争いの種になろう。しばらくはわしが政をやろう。」

政元「されど…大御所様はお体がお悪いのでは?」

義政「わしの命尽きるまでは、わしがやる。それが義尚へのせめてもの供養だ。」


コアラ義政さんは中風を患ったんだ


足利義政像



義政「政元、そなたが何をやろうとしているか、わしにはわかる。しかし、わしが生きている間は何もやるな。義尚ために喪に服しておれ。」

政元「……」


政元は義政に見透かされているようで何も言えなかった。





政元は東山山荘から出ようとした時、2人の武士とあった。


それは政元と同じ細川一門であり、阿波守護家細川成之(ほそかわしげゆき)と当主の之勝(ゆきかつ)であった。


細川成之

コアラ政元さんは細川本流の細川京兆家、阿波守護家は京兆家の分流なんだ。成之さんは当主・之勝さんのお父さんなんだよ


政元「これは…成之殿に之勝殿ではないか。」

成之「政元殿、久しいの…此度、亡き御所様のことでは大変でしたな。」

政元「いや…そちらこそ政之(まさゆき)殿を亡くされて、さぞお辛いことと察します。」

成之「政之はそうゆう定めだったのでしょう。之勝が跡を継いで家は成り立ちます。」


コアラ阿波守護家は京兆家と同格くらいの高い家柄だったんだ


政元「今日は大御所様にお会いに来られたのか?」

之勝「わしに子ができましてのう…当主になった挨拶も兼ねて、大御所様にお報せに来たのじゃ。」

政元「子ができましたか、めでたいことです。」

成之「政元殿も早く跡取りを作りなされよ。跡取りがいないと御家騒動になりかねんからな。」

之勝「では…また、いずれ」



政元は2人の後ろ姿を苦々しく見ていた。

この時に生まれた之勝の子が後に政元と大きく関わってくることになる。






4月半ば、義視、義材親子はついに上洛したのだ…。






つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜









にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナー⬆️をクリックしてね