世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)です。
「和睦⁈」
畠山義就(はたけやまよしなり)は自らの耳を疑った。
細川政元(ほそかわまさもと)はニヤリと笑みを浮かべ、
政元「左様、義就殿と争う気はありませぬ。」
義就「…何が望みか?」
政元「さすが、お分かりが早い。摂津国はわしが守護を務める我が領地。義就殿が占領した摂津の領地はお返し頂きたい。」
義就「ほぉ、摂津欠郡のことですな…」
政元「こちらは河内十七箇所をお渡し致す。」
義就「なんと…あの荘園をわしに渡すと…政長(まさなが)は承知か?」
政元「承知しておりませぬ。わしの単独行動ですが将軍様からは内々許可を得ておりますゆえ。」
義就「政長は荒れまするぞ。よいのか?」
政元「…畠山のことはそちらで解決してくだされ。わしはどちらが家督を継いでも構いませぬ。」
義就「ふふっ…あの小童が大きくなったものだ。」
政元は単独で義就と和睦し、兵を京へ退いたのだ。
これに畠山政長が怒ったのは言うまでもない。
政長「おのれ!政元!管領のわしを差し置いて勝手なことをしおって!」
政長は戦場に残され、そのまま義就軍と対峙したのだ。
その頃、我は母・日野富子(ひのとみこ)に嫌気がさしていた。
義尚「母上、我はいつまで父上や母上の言うままにせねばなりませぬ!我と年が変わらぬ政元は立派に細川家を率いておるというのに!」
富子「将軍家と一大名家を一緒にしてはなりませぬ。そなたは天下を率いる将軍なのですよ。軽々しい行動はできませぬ。」
父・足利義政(あしかがよしまさ)は小川御所を出て東山に移っても実権を握っており、我はなんのためにいるのか、わからなくなっていた。
我は政元が帰ってくるのを待ちわびていたのだ…。
つづく…
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