世は争乱…
我は室町幕府、第9代征夷大将軍・足利義尚(あしかがよしひさ)である。
文明8年(1476年)11月…
応仁元年から始まった応仁の乱は我が父・足利義政(あしかがよしまさ)の西軍への呼びかけにより終結の兆しを見せ始めた。
そんな中、密かに大内政弘(おおうちまさひろ)は室町御所に訪れ、我と我が母・日野富子(ひのとみこ)に会いにきた。
同席に細川政元(ほそかわまさもと)と山名政豊(やまなまさとよ)がいた。
富子「よく来ました。政弘殿。」
政弘「大御所様からの御内書を頂き、これを機に天下太平を望むべきと思い、参上致しました。」
政元は「大内の心底はいかばかりか…」と内心、政弘のことを疑っていたのだ。
政弘「我が大内は乱を終わらせたいのですが…我が領国を狙うものがおり…なかなか矛を収めることができませぬ。」
富子「狙うものをやめさせれば和睦に応じると?」
政弘「早い話がそうですな…いかがな細川殿?」
政元「我が細川は狙ってなどおりませぬが…」
その時!
御所の外から兵の騒ぐ声がしてきた。
義尚「なんだ?あの騒ぎは?」
そこへ政元の後見の細川政国(ほそかわまさくに)が慌てて入ってきて…
政国「西軍の畠山義就(はたけやまよしなり)の兵と東軍の畠山政長(はたけやままさなが)の兵が御所近くで戦闘しております。」
政弘「何!?義就め!」
政元「2人は未だ和睦に反対しておるが…この期に及んで戦とは!政国に御所に入れてはならん!」
政弘、政豊は戦を鎮圧しに出て行った。
政元「御所様、御台様、ここはお逃げください。」
我と母は御所の裏手から逃げた。
すると…
御所が火に包まれ出したのだ。
政国「殿!両軍が火矢を使っておりまする。ここは逃げましょう!」
政元「いかん!御所が…燃える!」
畠山の小競り合いが室町御所を炎に包んだのだ。
炎上する室町御所…
政元は呆然としていた…その時!
政元「あれは⁈」
政元は炎上する御所から飛び出てきた影を見た。
それは、
花の御所と言われた室町を象徴する豪華な室町御所は失われたのだった…。
つづく…
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