諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1242年春の終わりに泰時は病で倒れました。
御家人、家臣らに泰時倒れるの報せは拡がりました。
その報せは泰時の異母弟・朝時の元にも入りました。
光時(みつとき)「父上!執権殿が病で倒れられましたぞ!」
朝時「知っておる。」
光時「執権殿が万一の時は…父上が執権に…」
朝時「騒ぐな!!万一のことなど言うな!馬鹿者が!」
朝時の一族は泰時の北条本家の座を狙っていると噂されていました。
病で寝込む泰時は…
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泰時「…ここはどこだ?」
「ふふっ、小童!こちらにくるか⁈」
泰時「お前は誰だ!?」
泰時「後鳥羽法皇(ごとばほうおう)!」
後鳥羽「朕の宝剣はどうなった?見つかった?」
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泰時は目を覚ましました。
泰時「はっ!」
泰時の側には前妻の優子(ゆうこ)や孫の経時(つねとき)がいました。
優子「殿!お気づきですか?」
泰時「……今のは夢か…」
経時「お祖父様、夢とは?」
泰時「いや…なんでもない…」
泰時は日頃の疲労が重なり、さらに赤痢を併発させていたのです。
泰時『法皇は亡くなった後も宝剣を探しているのか…』
泰時は5月に出家をし、上聖房観阿(じょうしょうぼうかんあ)と号しました。
それを知った朝時を始め、泰時の家臣ら50人ほどが後を追って出家したのです。
泰時は少し体調が良くなった日に優子と経時を連れて、鎌倉の長谷に出かけました。
経時「お祖父様、お身体は大丈夫ですか?」
泰時「今日は具合が良いのだ。」
優子「長谷に何かあるのですか?」
泰時「うむ、まだ完成はしておらぬが…見ておきたいのだ。」
そこには建設中の大仏殿があるのでした。
建設途中でしたが、その大きさに優子も経時も圧倒されていました。
そこに…
「兄上、お呼びにより、まかり越しました。」
泰時「…来てくれたか、朝時。」
現れたのは朝時だったのです…。
つづく…
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