白の執権 〜第147話 自らに厳しく〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1230年の冷夏で米、作物は不作。


コアラ夏なのに雪が降った地域もあったんだよね


翌1231年春には少ない食べものを食べ尽くし、各地で餓死者が続出したのです。



泰時は各御家人たちに施し、さらには倹約を命じたのです。


衣食の贅沢を禁じ、畳や衣類、烏帽子の新調を停止にし、夜は灯は使わず昼食は抜き、宴会や遊びをとりやめる…あわゆる贅沢を禁じたのです。



北条泰時




それでも餓死者は増え、鎌倉や京には流民が集中し餓死者が増加したのです。






この状況下で泰時に不満を抱くものがいました。

泰時の異母弟・朝時(ともとき)の嫡男・光時(みつとき)でした。

北条朝時


光時「父上!こんなやり方では皆死んでしまいますぞ!」

朝時「何を言っておる!?皆で共に倹約せねば、全滅だぞ!」

光時「…倹約と言いながら泰時叔父は影で食べるのではないですか?」

朝時「何っ!!ならば今からわしと共に泰時兄の館へ来い!」




朝時が光時を連れて泰時の館に行ったのは夜でした。



朝時と光時は庭に通されました。

光時「庭に?水垢離(みずごり)でもして食べ物を下さいって祈っておるのではないか?」

朝時「黙ってついて来い!」



泰時は縁側で書き物をしていました。

泰時「これは、朝時に光時。いかがされた?」

光時「…叔父上はこんなところで夜に何をなされておるのですか?」

泰時「これか、武士の法をまとめておるのじゃ。灯が使えぬゆえ、月明かりを灯代わりにしておる。」

朝時「今宵は月が綺麗ですからな。」



光時は何も言葉が出ませんでした。

朝時「法はまとまりそうですか?」

泰時「うむ、もうじき完成するであろう。この飢饉の中、取り決めがない武士たちの争いが起きるとも限らん。早くまとめねばの。」




朝時と光時は泰時の館を後にしました。

朝時「あれが泰時兄だ。皆に命じたことは自らも行なう、いや、それ以上に厳しく行なっておるのだ。私腹を肥やすなどするような人ではない。」

光時「……わかりました。」





幕府は備蓄米を放出し、さらに鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)で国土豊年の祈祷を行いました。



そして1332年、ついに泰時は完成させたのです…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜





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