諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1221年6月、『承久の乱』と呼ばれる戦は幕府方の大勝利に終わり、反乱を起こした後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)様は鳥羽殿(とばでん)に幽閉されました。
乱の最中に京から避難していた私は乱が治まり、京の泰時の元に戻りました。
泰時「竹子、無事でなりよりであった。」
竹子「忍びの輝(てる)と土御門定通(つちみかどさだみち)様のおかげです。」
泰時「輝はいかがいたした?」
竹子「鎌倉に戻りました…兄上、私の夫・大江親広(おおえのちかひろ)はいかがなりましょうや?」
泰時「親広は逃亡して行方がわからぬ…親広の父・大江広元(おおえのひろもと)殿は絶縁したそうだ。…そなたに伝えることがある。」
竹子「…はい」
泰時「親広とは離縁だ。鎌倉の父上よりの命だ。」
竹子「仕方ありませぬ…反乱方に付いたのですから……この先、京はどうなりましょうや?」
泰時「鎌倉よりの命で後鳥羽上皇様、順徳上皇(じゅんとくじょうこう)様は遠島にお移りいただくことになった。」
竹子「島流し…」
鎌倉…いや父・義時の処断は厳しいものでした。
後鳥羽上皇様方に参加した公家は鎌倉に送られる途中で処刑されました。
後鳥羽上皇様は鳥羽殿で出家し法皇となりました。
乱後の処理に忙しい泰時の元に土御門定通様が訪ねてきました。
定通「ご多忙のところ、申し訳ごさいませぬ。」
泰時「いや…定通殿には我が妹・竹子を助けていただき、こちらから御礼を申し上げねばと思っておりました。」
定通「実は…我が主上である土御門上皇(つちみかどじょうこう)が泰時殿に会いたいと申しております。」
泰時「土御門上皇様…」
定通「上皇様は……遠島にお移りなると申しておりまする。」
泰時「なんと!?」
泰時は土御門上皇様の元へ行ったのです…。
つづく…

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