白の執権 〜第93話 帰ってきた公暁〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️





諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1217年夏、鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)に泰時は来ていました。



そこには政子(まさこ)様や義時(よしとき)、三浦義村(みうらよしむら)も来ていました。


1人の僧が鎌倉に帰ってきたのを迎えていたのです。


その僧は公暁(くぎょう)。

二代将軍・源頼家(みなもとのよりいえ)様の遺児で出家して6年前に上洛し園城寺(おんじょうじ)で修行をしていたのです。


コアラ史実では頼家さんは亡くなってんだけど、この物語では泰時さんや政子さんに助けられ、生き延びているんだよ。





公暁「公暁、鎌倉に戻ってきました。」

政子「立派なお姿になりましたね。」

義村「亡きお父上もお喜びになられましょう」


コアラ義村さんは公暁さんの乳母夫なんだ。


政子「公暁、そなたは今日から、この鶴岡八幡宮の別当です。」

公暁「私が…」

政子「この鶴岡八幡宮はあなたのお祖父様、源頼朝(みなもとのよりとも)様が大切にした武士の守り神。別当職はそなたにふさわしいでしょう。」


公暁「公暁、立派に別当職を務めてまいります。」

義村「おぉ〜、これは頼もしい。」


乳母夫である義村は目を細めて喜んでいました。



公暁「今日は鎌倉殿(源実朝(みなもとのさねとも)のこと)はいかがされておりますか?ご挨拶を申し上げたいのですが」

義時「鎌倉殿はお風邪を召されおります。ご挨拶は後日になされるがよろしかろう。」




泰時は公暁を見て頼家様のことを思い出していました。

『頼家様は今頃、どこでどうされているのだろ…自由に生きておられるだろうか…』





公暁の別当職就任も終わり、泰時は帰ろうとした時、政子様に呼び止められました。

政子「泰時、私は来年に上洛しようと考えています。」

泰時「お祖母様が?」

政子「鎌倉殿が相変わらず病弱なので熊野(くまの)に詣でて平癒を願ってくるのです。」

現在の熊野三山、那智大社

泰時「私にお供せよと?」

政子「ふふ、そのとおりです。その後、京にも参ります。」

泰時「京に?」

政子「熊野詣は表向き、京に行くのが今回の目的です。」

泰時「…何か重要なことをなされるのですね」

政子「そなたも京で調べたいこともあるでしょう…」



泰時の調べたいこと…それは三浦義村の家臣である伊原光吉(いはらみつよし)のことでした。


泰時「承知しました。準備をしておきましょう。」

政子「頼みますよ。」






数日後、病が癒えた実朝様は公暁に会いました。


実朝「公暁、立派な僧侶になった。」

公暁「はい、これも鎌倉殿のおかげにごさいます。」



実朝様は喜んでいました。

公暁も笑顔を見せていましたが…その目の奥では笑ってはいませんでした…。






つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






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