白の執権 〜第83話 幕府勝利〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️




諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。





「和田義盛(わだよしもり)討ち取ったり!」



義盛は四男・義直(よしなお)を討たれ、悲漢にくれているところを幕府軍に討たれました。

義盛じゃ、無念…



コアラ義盛さんは享年67才だったんだよ。






その報せを知った北条義時(ほうじょうよしとき)は、


義時「義盛を討ち取ったか!よし、大将のいない和田軍は総崩れだ!さらに攻めよ!!」




義時の号令で幕府軍はさらに和田軍を攻め、義盛の息子、義重(よししげ)、義信(よしのぶ)、秀盛(ひでもり)らも討死したのです。





義盛の三男・朝比奈義秀(あさひなよしひで)は、


義秀「クッ、北条め…皆の者、退け!退くのじゃ!」


剛勇の義秀は戦場から脱したのです。




義秀の他に義盛の長男・常盛(つねもり)や横山党(よこやまとう)の横山時兼(よこやまときかね)も逃げました。





ここに勝敗は決したのです。



泰時「父上、我らの勝利です。」

義時「うむ…されど逃れた和田一族は討ち取るのじゃ。」

泰時「すでに追手を放ちました。」

義時「泰時、此度のそなたの活躍は見事であった…最初は戦に反対しておったが…」

泰時「…我が北条が源頼朝(みなもとのよりとめ)様が築かれた武士の世を守らねばなりませぬ。そう決意したのです。」

義時「そうか…戦で我が軍も被害が出た。御所も燃えてしまった…再建せねばの!これからが大事だ!」


コアラ将軍の御所も和田軍の攻撃で燃えちゃったんだよね。





一方…逃げた朝比奈義秀は船6艘、兵500騎とともに安房国に渡りました。


義秀は自ら殿(しんがり)として最後に安房国に上陸したのです。

朝比奈義秀




義秀「皆は無事上陸したかの?」

義秀の家臣「皆、バラバラに上陸しましたが、いずれ殿の元に集まるでしょう。」


そこへ…




矢が飛んできて、義秀らを襲いました。


義秀の家臣「ぐわぁぁ!」



義秀は矢を避け、

義秀「何奴⁉︎」



「さすがは朝比奈義秀!」


義秀の目に入ったのは、


義秀「そなたは…泉親衡(いずみちかひら)!」


コアラ親衡さんは今回の戦のきっかけを作った武士だね。





親衡「義秀…ここでそなたを討つ!」

義秀「何⁈ そなたは我らの味方ではなかったのか⁉︎ 」

親衡「わしは…この先の世を北条泰時にかける!」




親衡は太刀を抜きました…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナーをクリックしてね