白の執権 〜第80話 剛腕!朝比奈義秀〜 | 歴史を感じよう

歴史を感じよう

日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

前回まではこちら⬇️



諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。




1213年5月、鎌倉の御所を攻めた和田義盛(わだよしもり)らはついに御所に火をかけました。



コアラ将軍の源実朝(みなもとのさねとも)さんは御所から法華堂に脱出したんだよ。



和田義盛の三男、朝比奈義秀(あさひなよしひで)はこの中、御所の惣門を打ち破り、南庭に乱入し幕府方の武士を次々に討ち果たしていました。


朝比奈義秀



義秀「北条など、恐れるに足らず!!」


そこへ泰時の異母弟、朝時(ともとき)が飛び出してきたのです。

朝時「我は北条朝時!義秀!いざ勝負だ!」

義秀「かかってこい!」


朝時は義秀に向かって太刀で斬りかかりました。


ガチッ!!


義秀「ふっ、青二才め!」

朝時「くっ!」


義秀は朝時の太刀を跳ね飛ばし、次の瞬間!


ザクリッ!!



朝時「ぐわっ!!」


朝時は太もも辺りを斬られたのです。


義秀「覚悟!!」


義秀が太刀を振り上げ、朝時に斬りかかりました…しかし、その時!



シュンッ!!


義秀目掛けて矢が飛んできてました。


義秀「うわっ!!」


義秀は矢が刺さる寸前のところで避けましたが矢はかすり、頰から血が出てきたのです。


朝時と義秀が矢が飛んできた方向を見ると、そこには泰時がいたのです。


朝時「兄上!」

義秀「くくっ〜ぅ!北条泰時!こしゃくな!」




ヒヒィーン!


コアラハッ馬の鳴き声⁈




そこへ馬に乗った足利義氏(あしかがよしうじ)が現れ、義秀にかかっていきました。



義氏「朝比奈義秀!いざ勝負!」



泰時はその隙に朝時を抱えました。

泰時「朝時、今のうちに退くのだ!」

朝時「兄上…しかし、このままでは武士の名折れ。一太刀、義秀に浴びせとうございます!」

泰時「退く時を見極めるのも武士だ!今は退く時ぞ!」





泰時は朝時を抱えて、その場から退きました。



義秀と義氏は戦いましたが、義秀の強さにさすがの義氏も太刀打ちできず、馬上の手綱さばきで、なんとか逃げたのです。

コアラ義秀さんは義氏さんが逃げる時、義氏さんの鎧の袖を掴んだままだったんだ。でも義氏さんは手綱さばきが達者で逃げることに成功したんだ。




両軍は3時間戦いましたが、幕府軍は新たな兵が加わりましたが和田勢は兵が減り、疲労が重なるばかりでした。


義盛「このままでは自滅する…皆のもの、一旦退くのだ!」



和田勢は由比ヶ浜に退いていったのです…。






つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜






にほんブログ村 小説ブログ 歴史・時代小説へ
にほんブログ村
コアラ宜しければバナーをクリックしてね