諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
畠山重忠(はたけやましけただ)を討った北条義時(ほうじょうよしとき)は陣を退き、時政(ときまさ)の館に向かいました。
時政「義時、見事討ちおったな。さすがだ。」
義時「……父上、重忠の兵はわずか100余。一族の兵は他のところに出払っておりました。この兵の数で謀反など起こせませぬ。」
時政「うっ…そっ、それは…」
義時「重忠は謀反を企んではおりませぬ!無実だったのです!子の重保(しげやす)も無実です…御家人たちも嘆いております!!」
時政「されど…重保謀反は稲毛重成(いなげしげなり)からの訴えがあり…」
義時「それも!讒言でしょ!…父上の謀(はかりごと)でしょ…父上は牧の方(まきのかた)の讒言を鵜呑みにして!!」
時政「畠山はいずれは討たねばならぬ、北条のためだ!」
義時「三代将軍の御世が始まった今、そんなことをしていて…御家人に不信感を生むようなことが北条のためになりますか⁉︎ 」
義時は泰時に言われたことを思い出していました。
『騙し討ちではござらぬか⁉︎』
時政「鎌倉をまとめているのは北条なんだ!」
義時「…こんな…騙し討ちで…鎌倉をまとめられますか!!牧の方に振り回されて、まとめられますか!」
義時と時政の関係は亀裂が生じ、他の御家人たちも時政に対し不信感を持ちました。
夜になり泰時の元に義父の三浦義村(みうらよしむら)がやってきました。
義村「婿殿、謹慎は溶けたのか?」
泰時「えぇ…三浦殿、その姿は戦?」
義村「うむ…稲毛重成を討ちにいっておった。重忠殿を讒言し重保を騙した重成…」
泰時「此度のこと…我が北条の不徳」
義村「しかし、義時殿は時政殿に意見をしたそうですぞ。」
泰時「父上が…我が北条は反省し鎌倉のために力を尽くさねばなりませぬ!」
義村「おぉ、これは心強いお言葉。わしも力を尽くしますぞ!」
しかし、時政は諦めていませんでした。
時政「…どうすればよいかの…?」
牧の方「殿!殿は執権、殿が命じれば御家人たちは従います。」
時政「そうか、されど今の将軍は政子(まさこ)の子…これでは…」
牧の方「将軍は我が婿、平賀朝雅(ひらがともまさ)をつければよろしいかと。それならば殿のやりやすいようになります。」
時政「そうだな…」
時政はこの企みを実行しようとしました…。
つづく…
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