諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
鎌倉は由比ヶ浜で三浦義村(みうらよしむら)の兵らが畠山重保(はたけやましげやす)と郎党3人を取り囲みました。
義村「北条殿の仰せにより謀反人、畠山重保を討つ!」
重保「謀反⁈ 誰の讒言だ⁈ 身に覚えはない!」
義村「問答無用!!」
謀反が起こったと聞き、由比ヶ浜に駆けつけた重保は自らが謀反人とされていたのです。
その頃、我が父・北条義時(ほうじょうよしとき)は祖父・北条時政(ほうじょうときまさ)の命に従い軍勢を集めていました。
泰時も参陣しましたが…
泰時「父上、まさか畠山を討つのですか⁈」
義時「その通りだ。既に三浦殿が重保を討ちに行っておる。我らは鎌倉へ上ってくる畠山重忠(はたけやましげただ)を討つ。」
泰時「畠山の謀反の証拠はあったのですか?」
義時「…父の仰せだ。逆らうことはできぬ。」
そこへ重保を討ったとの報せが入りました。
泰時は重保を討った時の状況を聞き、
泰時「父上!私はこの合戦には行きませぬ!明らかに騙し討ちではござらぬか⁈」
義時「既に重忠は鎌倉に軍勢を率いて向かっておるのだ!行きたくなければ館にて謹慎してれ!」
泰時「父上!!」
泰時は自らの家臣を連れ、館に帰ったのです。
参陣した和田義盛(わだよしもり)
畠山重忠は鎌倉で何かが起こったと聞き、武蔵国から鎌倉に向かっていました。
重忠の軍勢はわずか140騎程度しかおらず、急遽駆けつけることしかできない兵数でした。
重忠の軍勢は二俣川で義時の討伐軍に遭遇しました。
ここで重忠は子の重保が討たれたことと討伐軍を見て、自らが討伐の対象になっていることを知りました。
重忠「この上は戦ってやる!潔く戦うことが我ら東国武士だ!!」
重忠は逃げることはせず、少数ながら4時間に渡り激戦を繰り広げました。
しかし、矢もつき、刀折れ…義時軍の放った矢に討たれたのです。
義時は少数であった重忠を見て、泰時の言葉を思い出していました。
『騙し討ちではござらぬか⁈』
そして討たれた重忠の首を見て、泣きました。
義時「泰時の言ったとおりだ…わしも言わねばならぬ!」
義時は兵を退き、そのまま時政の館に向かったのです…。
つづく…
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