諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1203年10月8日、比企能員(ひきよしかず)は北条時政(ほうじょうときまさ)の招きで時政の館に行きました。
能員は源頼家(みなもとのよりいえ)様と企てた北条討伐が時政に漏れているとは露とも知りませんでした。
能員が時政の館・名越邸に入ると…
「捕らえよ!」
あっという間に能員は時政の手勢に捕らえられ、倒されました。
能員「くっ!貴様ら!何をする⁈ 」
そこへ時政が現れ、
時政「我が北条を討とうと企むとは…斬れ!」
ザクっ!!
能員が時政の手勢に斬られ絶命しました。
その頃、泰時は父・義時(よしとき)と共に戦に出れるよう待機していました。
そこへ、
「比企一族が頼家様の子・一幡(いちまん)様の館、小御所に立て籠もったぞ!」
「尼御台、政子(まさこ)様の命で比企一族を討つべし!」
比企一族討伐の命が下り、義時を大将とする和田(わだ)、三浦(みうら)、平賀(ひらが)、畠山(はたけやま)、土肥(どひ)、工藤(くどう)ら御家人の軍勢が小御所を襲来しました。
比企一族は必死の抵抗で防戦しました。
しかし、力尽き、ついには館に火を放ちました。
泰時「父上!一幡様を助け出しましょう!」
義時「…もう遅い、一幡様は我が手のものに討たれているであろう。」
泰時「なっ、なぜにございます⁈一幡様を比企一族から助けるのではないのですか?」
義時「一幡様は比企の血を引きしもの。生き残ればこちらが危うくなるのだ。」
泰時は父、義時の黒い部分を初めて見た気がしたのです。
わずか1日で比企一族は滅び、一幡様も亡くなりました。
それから3日後、危篤状態から脱した頼家様は比企一族滅亡を知りました。
頼家「…比企が討たれた⁈ 我が子、一幡も死んだだと!!」
事の自体を知った頼家様に政子様は泰時を同行させて会いました。
頼家「…これは母上の命か?」
政子「比企が一幡を盾にした謀反を起こしたからです。」
頼家「……謀反?そうさせたのは北条の仕業ではないか!!」
政子「比企能員と北条討伐を企てたのはどなたであったか⁈ 頼家はよくご存知のはず。かかる火の粉は振り払わなけばなりませぬ。」
頼家「うっ…」
頼家様は能員との企てを知っていた政子様に何も言い返せませんでした。
政子「頼家!そなたは出家なさい!」
頼家様は出家させられ、伊豆に流されたのです…。
つづく…
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