諸行無常の世の中…
我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
1202年のある春の日、政子(まさこ)様は1人の女に会っていました。
政子「そちらの様子はどうですか?光(ひかり)…」
光「比企(ひき)家…変わった様子はありませんが頼家(よりいえ)様は比企を頼りにしていますね。」
光は政子様の命で比企家の下女として忍び込んでいたのです。
政子「今はよからぬことを考えてはないのですね…しかし比企の力が北条や他の御家人を抜くことがあっては面倒です。」
光「今や比企は頼家様の外戚として力を振るってます。」
政子「頼家は北条を毛嫌いしていますから…今のうちに何が起きてもいいような体制を整えておかねばならぬ。」
光「それは…」
政子「我が北条が他の御家人と縁戚になるのです。光…泰時に妻を迎えようと思います。」
光「泰時も19歳…正室を迎えてもいい歳です。」
政子様は泰時に他の御家人の娘から正室を迎え、北条と他の御家人の結束を強めようと考えたのです。
そんなことは知らない泰時は海辺で馬を走らせていました。
馬を走らせる泰時を後ろから追いかけるものがいました。
「泰時様〜」
泰時が馬を止め、振り返ると、それは馬を乗った女性でした。
泰時「そなたは…三浦(みうら)の優子(ゆうこ)殿。」
泰時「いかがされた?」
優子「尼御台様(政子様のこと)がお呼びですよ。」
泰時「叔母上が…それを優子殿が伝えてくるのは…」
優子「尼御台様の用は泰時様の嫁取りのことです。」
泰時「嫁取り?」
優子「…私との…」
泰時「えっ…優子殿と?」
優子は恥ずかしく顔が赤くなっていました。
泰時が御所に行くと、政子様と三浦義村が待っていました。
政子様は泰時に義村の娘、優子を嫁に迎えることを話ました。
政子「三浦殿は亡き頼朝(よりとも)様が挙兵した頃が仕えたお家柄。此度のことは頼朝様の望みでもあります。」
泰時「頼朝様の…、わかりました。ぜひともお願い致します。」
1202年8月、泰時と優子の婚儀が行われてました。
この婚儀で北条と三浦は縁戚となり、泰時は三浦義村の後ろ盾を得たのです。
翌1203年、政子様の予測したことが起きたのです…。
つづく…
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