白の執権 〜第30話 大姫の死〜 | 歴史を感じよう

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日本史について感じたこと、調べたことを連載形式で書いていきます。また、神社やお寺、史跡巡りしたこと、プロレスについても書いていきます。わが愛犬てんのことも語っていきます。そして…「オイラ、えいたろうの相棒のコアラだよ。是非読んでね。」

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諸行無常の世の中…

我は北条泰時(ほうじょうやすとき)が妹、竹子(たけこ)です。
(泰時はこの時点では頼時(よりとき)と名乗っています。)


1196年に鎌倉に戻った源頼朝(みなもとのよりとも)様の娘、大姫(おおひめ)様は以前にもまして館からは出ず塞ぎこむようになりました。

コアラ大姫さんは昔、許嫁だった源義高(みなもとのよしたか)さんを父・頼朝さんに討たれて以来、塞ぎこむようになったんだ。

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源義高じゃ、私が亡くなった後も大姫は私を思ってくださる。



大姫の母、政子(まさこ)様も打つ手なく、ただ見守ることしかできませんでした。


同年も秋を過ぎたころ、京では関白、九条兼実(くじょうかねざね)が失脚し関白職を罷免されたのです。

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九条兼実じゃ、頼朝殿が我から離れ、我の政敵、土御門通親に近づいたから…我は関白から降ろされたわ!


コアラ九条兼実さんが関白職を降ろされた政変を建久7年の政変っていうんだ。建久って時の年号だよ。


この報せを聞いた頼朝様は焦りました。

頼朝「これではますます朝廷は土御門通親(つちみかどみちちか)の権力が強くなる…。」

政子「殿、まだ大姫の入内を諦めておられぬのですか?」

頼朝「当たり前だ!たくさんの金品を渡したのだぞ。なんとかせねばならぬ!」

政子「されど…大姫は…。」

頼朝「…。」



1197年になり、大姫様は病になり、悪化の一途を辿りました。


ある日、頼時は大姫様を見舞いました。

政子「大姫…あなたの従兄弟の頼時がきておりますよ。」

大姫「……母上、義高様は何処におられるのでしょう…?」

政子「大姫……義高は…」

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頼時は大姫様の手を握り、

頼時「大姫…わしじゃ、義高じゃ…」

大姫「ああ、義高様…」

頼時「わしがここにおるゆえ安心して眠るのじゃ。眠らないと病は治らぬぞ。」

大姫「…はい、義高様…」


頼時は大姫様を安心させるため、義高のふりをしたのです。


政子「頼時、ありがとう…」




しかし、皆の心配をよそに大姫様の病は悪化し…

1197年8月、大姫様は亡くなられたのです。


頼時「鎌倉殿(頼朝様のこと)は政のために大切なものを失っている…。」  



しかし、頼朝様の野望はまだ続いていくのです…。







つづく…
コアラ次回をお楽しみに〜







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