世は群雄割拠の戦国時代。
わしは北条氏康(ほうじょううじやす)です。
1559年、わしは北条氏の家督を我が嫡男・氏政(うじまさ)に譲り、隠居しました。
これを常陸、下野方面の北条軍を指揮していた綱成(つなしげ)は書状で知りました。
綱成「御館様は自らで民を救ったか…。」
美郎(よしろう)「どういうことですか?」
綱成「代替わりの徳政を発するためだ。そうすれば民には負担が少なくなるからな。」
わしは氏政に家督を譲った後、徳政令を発したのです。
氏康「これで少しは民が助かればよいのだが…。」
そこへ叔父の長綱(ながつな)が入ってきました。
長綱「御館様、これで良いのです。御館様のお心は民にも伝わります。」
氏康「うむ。民が助かればそれでよい。氏政、これが北条の信条だぞ。」
氏政「はい。民を守ることですね。父上はこの先はいかがにされますか?」
氏康「そなたを後見致す。飢饉が治ればならぬし、越後の動きも怪しいからな。」
長綱「越後の長尾景虎(ながおかげとら)は上洛しているようです。」
氏康「この時期に京とは…。」
長尾景虎は正親町天皇(おおぎまちてんのう)や将軍・足利義輝(あしかがよしてる)に拝謁していました。
そこで義輝から管領並の待遇を与えられていたのです。
景虎「これで関東管領様に代わりに関東征伐を行うぞ。」
1560年、驚愕なことが起きました。北条と同盟を結んでいる今川義元(いまがわよしもと)が尾張国の織田信長(おだのぶなが)に討たれ死んだのです。
世は動き出しました…。
つづく…
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