私、足利義満の娘・智子です。
1432年、兄・義教が富士遊覧を計画していることを聞いた鎌倉公方・持氏殿は荒れていました。
そんな持氏殿を関東管領・上杉憲実殿は必死に諌めていました。
私は関東へ行きました。義教より憲実殿を見張るように命ぜられたのです。
鎌倉に着いた私は早速、憲実殿の居館へ向かいましたが憲実殿は不在で下野国・足利荘に行かれてるとのことでした。
足利荘に向かった私は驚きました。
憲実殿がついに足利学校を再興していたのです。
憲実殿が和平のために人を教育する場所が出来たのです。
私が足利学校を見惚れていると、憲実殿が声をかけてきました。
憲実「智子様…智子様ではごさりませぬか⁈ 」
私「あっ!これは憲実殿。お久しゅうございます。素晴らしい学校が出来ましたね。」
憲実「はい。これからは鎌倉の僧を招く予定なのです。教育する環境を整えますぞ。」
憲実「ところで此度、智子様が関東に来たのは…義教様の富士遊覧のことですね。」
私「はい。兄・義教は持氏殿も来られることを望んでおられます。」
憲実「…それは無理であろう。持氏様は荒れておる。私は諌めるので精一杯なのです。智子様、此度の富士遊覧、延期して頂くように義教様に伝えては頂けませぬか?」
私「京でも幕府首脳部の守護大名らが中止を訴えていますが兄は強行するつもりです。」
憲実「そうですか…。」
憲実殿は困った様子でした。必死で持氏殿を諌めることの疲れも見えました。
私「憲実殿、持氏殿が富士遊覧に来ないまでも、妙な動きがないようにお願いします。」
憲実「私もそれが心配です。出来る限りの手は打っておきますので。」
私「万一のことがあれば、戦乱になります。それだけは避けねばなりません。」
憲実殿もこちらの意図を理解しているようでした。
しかし、私は憲実殿も見張らなければならないのです。
京では義教の一行が富士遊覧のため駿河国に出発しました。
富士遊覧は駿河国の今川範政殿が準備をしていました。
そして、義教は駿河国に入りました。
義教「おぉ、なんと素晴らしい。まさしく絶景!」
つづく…

