私、足利義満の娘・智子です。
1401年、私は三時知恩寺に入ることになりました。
家族と離れることは4歳だった私には酷でした。
私は泣きじゃくり兄・義持や養母・日野業子様を困らしてしまいました。
私「兄上、行きたくありません。皆んなと一緒に居たいです…。」
義持「智子、許せ。父上の命に背くことはできぬ。」
私「…業子様。一緒に…。」
業子「同じ京のお寺です。いつでも会えますから。…智子、ごめんなさい。」
いくら泣いても父の命を覆すことはできませんでした。
私以外の兄妹も同じように出家させられています。
異母兄の鶴若丸(後の義嗣)も同様でした。
季節は春になり桜が咲く頃、業子様が1人の女性を室町御所に連れてきました。
※画像はイメージです。
兄・義持の目にもその女性の姿が止まりました。
義持「業子様、そちらの方は?」
業子「義持殿のお気にに召しましたか?」
義持「桜のような方だと思いまして…。」
業子「ほほっ(笑)それはよかった。私の姪の栄子です。」
栄子「お初にお目にかかります。日野栄子です。」
業子様は兄に会わせるために栄子様を連れてきたようです。
その後、兄は栄子様を正室として迎えました。
兄を育てた業子様はホッと安心したようです。
しかし、この後、悲しい別れが訪れるとは…。
つづく…

