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1番 愛し合っていなければ

僕にとって恋愛の思い出は大切です。その思いはきっと若い時にプラトンを読んだからでしょう。

D. H. ロレンスからも強い影響を受けました。倉田百三の『絶対の恋愛』にも感動しました。

イギリスの16世紀の詩人ジョン・ダンは僕の魂そのものになりました。彼は愛する女性との融合によって愛を経験し、やがて無条件の愛という神の愛を経験しました。僕ももう死を意識せざるを得ない年齢になりました。僕が経験を通して理解した恋愛の大切さを詩に書いて興味のある人たちに伝えたいと思います。

 

1番

 

愛し合っていなければ

僕とあなたが肌と肌を合わせても

体を動かし合っても、

スポーツで汗をかいているだけ。

 

僕にはあなたが必要で

あなたには僕が必要で

お互いに一つになりたいと願わなければ、

性欲を満たしても、自己満足。

 

あなたと会っても会わなくても

いつもあなたを感じて、

あなたも僕を感じてくれているならば、

あなたと僕は離れようがない。

 

この世に生きているのだから、

僕とあなたが愛し合えれば、

お互いを感じ合えれば、

二人で天国を感じることができる。

 

154番 シェイクスピアが引退し故郷に帰ったように

とうとう154番目の詩になりました。

154編の詩を書こうと志したのはシェイクスピアが154編のソネットを書いたからです。

僕も平凡な人たちの一人ですが、僕という人間がこの世にいた痕跡を残したいと思ったのです。

僕の詩はソネットではありません。4行詩集をルバイヤートというそうです。むかし、ペルシアの詩人ウマル•ハイヤームがこの詩形を使って恋愛詩を書きました。僕の詩も愛を中心に綴られています。それは、シェイクスピアの思いを伝えたいと思ったからです。その源泉は、イエス•キリストの神への愛と人への優しさです。

 

シェイクスピアが引退し故郷に帰ったように

僕も引退する時が迫り

故郷に帰る気持ちが僕を誘う。

魂が帰りたいと言っている。

 

ストラットフォードで現在も残る花壇を作り

彼は故郷で安心して最後の人生を楽しんだのだろう。

遠い昔に僕は足利を離れた、

僕には帰る故郷がない。

 

だから僕の帰る故郷はあなたの所しかない、

僕がやっぱり安心できる場所、

それはあなたの心しかない。あなたは、

孤独であり、愛であり、生であり、死でもある。

 

僕のような人生は人に体験してもらいたくない、

それでも、愛を知らない友人がいたら、

僕の詩を読んでもらいたい。

最後まで愛を信じて、愛に帰った人間の詩を。

 

 

153番 人間は無に耐えられず

153番の詩です。最後から2番目の詩になります。

 

人間は無に耐えられず、

古代から世界を創ってきた。

人間が創造した神話という数々の迷信、

歴史というおびただしい虚構。

 

僕は今の日本に誕生し、

コンクリートに囲まれた街に住み、

学歴に迷わされ、

労働に追われて生きてきた。

 

幼い時には母に憧れ、

青春時代は彼女に憧れ、

性的融合に駆り立てられ、

夫になり、父になった。

 

今、こうして死を受け入れ、

死の宇宙に揺られ、

死と同化し、

愛に火を灯すことができたのだと気づいた。