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22番 すー、はー、

22番目の詩。義母を看取って。

スー、ハー、スー、ハー、
スー、ハ、スー、ハ、スー、ハ、
ス、ハ、ス、ハ、スハ、スハ、ス、
ハ。

神とともにいた人から
神が離れてしまった
神はダストからその形を作り
鼻から命を吹き込んだそうだ

だから命とは息をすることで
息をすることは
神とともにある
ということ、あなたの最後のメッセージ。

神とは何だろう?
そんなに難しいことではなかった。
あなたの酸素濃度は
あなたの80代を彷徨い、70代に若返り、一気に消えた

体のすべての細胞から
酸素が消え
神は去り
人はまたダストに帰った

僕はもう悲しむのはやめよう
ただ神とともにあり
ただ神を鼻から受け入れよう
僕が息をするかぎり、僕は生きる


21番 とうとう

21番目の詩。もう治療のできない義母を思って。

とうとう
こんな日が来てしまいましたね。
僕があなたに
死を宣告する日が。

もう点滴を刺す
血管も残り少なくなって
もう苦しみをとってあげる、
僕はそう決めました。

もう何も心配することはないですよ、
安心して後は僕に任せてください、
あなたの手を握り僕は言った、
あなたは、僕の手が温かいと言ってくれた。

温かい心で
あなたの死を僕が決めた。
笑顔で
あなたの死を決めた。

こんなことが許されるのだろうかと疑いながら、
また一つ罪を背負うのだろうかと狼狽しながら、
とうとうこの日がやって来て、
僕はあなたに死を宣告した。

十字架の上で
すべての人に見捨てられ
死を迎えた人が
すべての罪を許してくださるという。

そんなことを信じて
それにすがって
僕はあなたに死を宣告した、
愛を信じてあなたを殺す決断をした。

20番 あなたのふくらはぎに

20番目の詩。義母のパリパリの皮膚を触って。

あなたのふくらはぎに
手の平でそっと触れてみた
乾いた水気のない皮膚が
パリパリ、っと割れていく感触だった

マッサージするのが怖いほど
脆い皮膚を
砕かないように
そっとそっともみ始めた

少しでも血行が良くなれば
皮膚も湿気を取り戻し
命がやどる肌に
復活するだろうと

しばらくして僕は言った
おかあさん、足の調子すこし良くなりましたよ
どうです、楽になりましたか
あなたは何も言わずうなずいた

今にもっと楽になりますよ
ずっと安心できますね
もう何も心配しなくいいんですよ
後はみんな僕に任せてください

そっと手に力を入れながら
無言のメッセージを伝えた
パリパリする皮膚が
ほんのちょっと肌にもどったような気がした