ルイナールはシャンパーニュ地方で初めてシャンパンを専属で製造するメゾンとして創業しました。
第31回はその「最古のシャンパン・メゾン、ルイナール」についてです。
チャレンジしてみて下さい。
ℚ1.シャンパン・メゾンのルイナールが創業した時代は次のどの時代だったでしょうか?
③ ナポレオン1世(在位1804年~1814年)
ℚ2.ルイナールが創業した頃はどのような状況だったでしょうか?(複数選択可)
② 発泡性ワインの瓶での輸送が認められるようになった。
③ ボトルの破損がようやくなくなってきた。
④ 発泡性ワインの製造が赤ワインを上回った。
ℚ3.ルイナールについて正しい記載内容を選んで下さい。(複数選択可)
① ルイナールの創業者はベネディクト派の高僧・ドン・ティエリー・リュイナールである。
② ルイナールはシャンパーニュ地方で初めて地下窟をシャンパンの貯蔵・熟成に用いた。
③ 現在はモエ・グループの傘下にある。
④ルイナールには「シャルドネ・ハウス」という愛称がある。
答えは、
ℚ1:① ルイ15世(在位1715年 ~ 1774年)
ℚ2:①と②
ℚ3:②と③と④
【解説】
シャンパーニュで1729年に最古のシャンパンメーカーであるルイナール社を起こしたのはニコラ・リュイナールという人物です。この頃、宮廷では発泡性ワインが人気になっていました。
メゾンを立ち上げた1929年はルイ15世が発泡性ワインの運搬に瓶を用いることを許可した1928年の翌年でした。
ニコラ・リュイナールは、オーヴィレール修道院にてドン・ピエール・ペリニョンを手助けした高僧ドン・ティエリー・リュイナールを伯父に持ち、薫陶を受けていたのです。
創業者ニコラ・リュイナールの後継者がクロード・リュイナール。
彼は当時放置されていた丘の地下にあるローマ時代のクレイエルを買い取りました。
程なくクレイエルがシャンパーニュの保存に最適な場所であることが判明し、ランスのサン・ニケーズの丘にシャンパーニュメゾンの進出を大々的に推し進めました。
ルイナール社はモンターニュ・ド・ランス地区の由緒あるシルリー村周辺にシャルドネ中心の畑を持っており、「シャルドネハウス」という愛称を付けられています。
ちなみに、1963年にモエ・エ・シャンドン社がルイナール社の株の8割を取得したため、現在、同社はモエグループの傘下になっています。
ご興味のある方は、「最古のシャンパン・メゾン、ルイナール」・・・「シャンパン・メゾン③」⇒こちらをご覧ください。
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