ナポレオン1世はシャンパン・メゾンのモエ・エ・シャンドンの創業時期の二代目ジャン=レミ・モエとの親密な関係がありました。
第30回はその「ナポレオン1世に愛されたモエ・エ・シャンドン」についてです。
チャレンジしてみて下さい。
ℚ1.モエ・エ・シャンドンの創業者、クロード・モエはヴェルサイユ宮殿へ出入りの許可されたワイン商でした。宮殿でモエを贔屓にしていたの誰でしょうか?
① ジャンヌ・ダルク
③ マリー・アントワネット
ℚ2.メゾンを継いだジャン=レミ・モエはナポレオン一世と終生交誼を通じていました。そのきっかけは何だったでしょうか?
① ナポレオンがシャンパーニュ地方の学校に在籍中に知り合った。
② 二人は同郷で幼いころからの知り合いだった。
③ ナポレオンが遠征の途中でメゾンに立ち寄って知り合った。
ℚ3. モエ・エ・シャンドンの銘柄名を選んで下さい。(複数可)
① ナポレオン
② アンペリアル
③ ドン・ペリニョン
答えは、
ℚ1:② ポンパドール
ℚ2:① ナポレオンがシャンパーニュ地方の学校に在籍中に知り合った。
ℚ3:②と③
【解説】
モエ・エ・シャンドンの創業は、リュイナールに次いで2番目の1743年です。ドイツ出身のネゴシアン、クロード・モエが発泡性のワインに商売を集中させ、1730年にはヴェルサイユ宮殿への数少ない出入りの許可されたワイン商になっています。モエは、ルイ15世の公式の愛妾であるポンパドール夫人に贔屓にされ、あらゆる祝典でモエの発泡性ワインが供されました。
1792年、ジャン=レミ・モエは祖父クロード・モエの設立したメゾンを34歳で継いで社長となりました。
このジャン・レミ・モエはナポレオン1世と生涯の交友を持ちました。ナポレオンが9歳にしてシャンパーニュ地方プリエンヌの王立陸軍幼年学校で学んでいたとき、シャンパンの販売促進の営業にやってきたのがジャン・レミ・モエです。ナポレオンより11歳年長のモエは、ナポレオンの情熱と好奇心に惹きつけられました。
モエ・エ・シャンドンは大メーカーであるにもかかわらず、ロゼを含めると製品を5種に限定しています。白ラベルのBrut imperial(ヴィンテージものとノン・ヴィンテージのアンペリアル)が中心ですが、メルクマルク的な存在である「ドン・ペリニョン」があります。
ご興味のある方は、「ナポレオンに愛された最大のメゾン、モエ・エ・シャンドン」・・・「シャンパン・メゾン②」⇒こちらをご覧ください。
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