俺の勝負靴だが、連戦の挙句に底から浸水してきたので修理に行った。
靴底の修理は初で、ざっくりと「なるべく安く、元の見栄えに近くしたい」とオーダーするも、
店員が専門分野の話に持っていき気味で、どうもしっくりこない。
CM制作の仕事をしていた頃、この手の人種によく煩わされたのを思い出した。
自分の専門分野に話を持って行きたがって、本来の目的とずれちゃうんだ。
「それには最新の○○ってカメラで、××CGを使って・・・・」っつぅんだけど、
いらねぇよ、○○カメラ。使ってみてぇだけだろ。
再度「安く・シンプルに」を強調した結果、2万円の靴に1万2千円もかかった。
先日、3度目のバイクの試験に挑んだんだ。
3度目ともなると、試験場は慣れたもの。試験官や大型受験者(毎回顔を合わせる人もいる)等とは
そろそろ飲みに行ってもいいかな、くらいの距離感である。
こういった公的機関は雑多な人種が入り混じる、ありそうで無いところだ。
金持ちも貧乏人も、職人もサラリーマンも、「東京在住・運転(希望)者」っていうくくりだけだと、
こんなにいろんな人がいるんだな、と再認識する。
子供の頃ってこうだったな。そういえば。
ひと際目を引いたのは、日章旗がデザインされたキャップ型ヘルメットを被った少年A。
きみ、前もいたじゃん。まずそこ(キャップ)がダメなんだって。
原付を受験する少年Bは、大胆なガニ股を試験管に正されるも、抵抗。
試験官は教師のように、股を閉じさせようと熱血指導するが、何か違うと思う。
インド人と思しきおじさんは、エンジンのかけ方がわからないし、
誰も気づかない程希薄な存在感の線の細い色白女性は、驚きの大型受験。
ほぼ全員が途中でストップする中、あっけなく完走を遂げた。
周囲の珍獣たちの中、私はまさかの3タテをくらう。
さすがにため息が出る。
前回と同じ試験官は、私に劣らぬため息をついていた。
「他人様見て笑ってんじゃねぇ 俺だよ、珍獣は」
帰りに読んだ雑誌にこんな一節が。
「嫌なことがあっても、それで他人を傷つけなければ、とりあえず大丈夫だ」
自分にとどめておくと解決はできるが、第三者に及ぶと一気に難しくなる。
確かに他人を傷つけた後味の悪さは、尾を引くよな。
靴屋の店員さんに、失礼な事言わなかったか?
ちょっと嫌な顔したかもしれない。悪い事したな。
試験管に悪態つかなかったか?
我慢したよ。とりあえず良かった。
試験3タテを期に、それを学べたよ。
とでも思うしかないずら。