最近、全国で熊による被害のニュースをよく目にするようになりました。

以前なら「熊は北海道や東北など、山奥の話だろう」と、どこか他人事のように思っていました。

ところが最近は、住宅地や市街地など、人が普通に生活している場所にも熊が出てくるようになっています。

環境省の資料を見ても、2025年度の熊による人的被害は238人、死亡者は13人に上り、過去最多となりました。2026年度に入ってからも被害は続いています。

こうしたニュースを見るたびに、ふと思い出すことがあります。

それは、今年4月まで働いていた大型車の仕事です。

山奥の車庫で、毎日のように洗車していた

大型車の仕事をしていた頃、仕事が終わると車庫に戻り、そこから2時間ほど洗車をしなければならないことがありました。

その車庫は山に近い場所にありました。

そして、実際に野生の鹿が出てくることがありました。

鹿が出てくるくらいですから、当時も心のどこかでは、

「ここ、熊もいるんじゃないのか?」

と思っていました。

 

 

特に怖かったのが時間帯です。

出発するときは朝5時くらい。

まだ暗い時間です。

そして仕事が終わって車庫に戻り、洗車をしていると夜9時、10時になることもありました。

そんな時間に、山の近くの車庫で一人で洗車をしている。

今、熊の被害ニュースを見ていると、

「よくあんな場所で仕事をしていたな……」

と思います。

熊に出会ったらどうなるのか

最近は熊に襲われた人の被害映像なども目にすることがあります。

正直、見るのも苦しくなります。

顔や頭部などに大きな傷を負っている人を見ると、

「もし命が助かったとしても、その後の人生はどうなるんだろう」

と考えてしまいます。

 

 

もちろん、熊に遭遇したからといって必ず襲われるわけではありません。

それでも、至近距離で突然出会ってしまえば、人間にとって非常に危険な動物であることは間違いありません。

特に子連れの熊には注意が必要だと言われています。

そんな動物が、暗い山道や車庫の周辺に突然現れたら……。

今考えると、恐ろしくなります。

「鹿がいる」ということを、もっと真剣に考えてもよかった

当時は、鹿が出てきても、

「また鹿がいるな」

くらいにしか考えていませんでした。

しかし今になって考えてみると、野生動物が普通に出てくる場所だったわけです。

もちろん、鹿が出るからといって熊が必ずいるわけではありません。

 

 

でも、

「ここは人間だけの場所ではない」

ということは、もっと意識してもよかったのかもしれません。

朝5時に一人。

夜9時、10時に一人。

しかも山に近い場所。

今の自分なら、かなり警戒すると思います。

登山やキャンプをしないのは、今となってはよかった

僕は登山やキャンプなどのアウトドアの趣味を持っていません。

以前は特に何とも思っていませんでしたが、熊のニュースがこれだけ増えてくると、

「山に入る趣味がなくてよかったな」

と思うようになりました。

 

 

もちろん、登山やキャンプをする人が悪いわけではありません。

ただ、今の熊の状況を考えると、山に入る機会が多い人ほど、当然ながら熊との遭遇リスクも高くなります。

僕自身は、できるだけ熊の生息している可能性がある場所には近づきたくありません。

これからは墓参りも少し考えて行こうと思う

一つ気になっているのが、お墓参りです。

今まで墓参りをするときには、熊のことなんてほとんど考えたことがありませんでした。

しかし、お墓が山や林に近い場所にある場合は、これからは少し考えた方がいいのかなと思っています。

今後はできるだけ、

 

昼間に行く。
人が多い日に行く。
暗くなる前に帰る。
事前にその地域の熊の目撃情報を確認する。

 

このくらいは意識しておこうと思います。

「今まで何も考えずに行っていた」ということを考えると、逆に今まで何事もなく済んでいたことに感謝しなければならないのかもしれません。

今考えると、あの仕事を辞めて大正解だった

そして一番強く思うのは、やはりこれです。

あの大型車の仕事を辞めて、本当によかった。

当時は仕事を辞めることについて、収入のことや次の仕事のことなど、いろいろ考えました。

でも、仕事というのは給料だけで判断するものではありません。

安全に働ける環境なのか。

従業員の身体や命をちゃんと考えている会社なのか。

そこも大切です。

 

 

会社側からすれば、山奥に安い車庫を借りれば経費を抑えられて、会社としてはメリットがあるのかもしれません。

しかし、その場所で従業員が朝早くから夜遅くまで一人で作業するのであれば、

「従業員の安全は大丈夫なのか?」

ということも考えてほしいと思います。

もちろん、当時の車庫に熊がいたと断定することはできません。

でも、野生の鹿が出る山間の車庫で、暗い時間帯に一人で長時間作業していた。

今の熊のニュースを見ていると、

「もし何かあったら、会社はどうしてくれるんだろう」

と思ってしまいます。

「辞めてよかった」と思えることも大切

仕事を辞めた直後は、次の仕事がどうなるのかという不安もあります。

それでも、時間が経ってから振り返ると、

「あのとき辞めてよかった」

と思えることがあります。

今回の熊のニュースを見て、まさにそれを感じました。

僕は登山やキャンプをすることもありません。

墓参りなどで山に近づくときだけは、これから少し注意する。

 

 

そして、仕事についても、給料だけではなく、自分が安全に働ける環境なのかということを、これからはもっと大切にしたいと思います。

何かあってからでは遅い。

命や身体は、一度失ったり傷ついたりすれば、元に戻らないことがあります。

そう考えると、

あの仕事を辞めたことは、やっぱり間違っていなかった。

今はそう思っています。