私の福祉観を変えた・・恩師の言葉・・矢嶋 嶺
大学を卒業してもう10年になる。
一応、福祉関係の大学だったが、私は勉強をした覚えが無い。
親からの仕送りは無く、奨学金とバイト(セブンイレブン夜勤)で生活していた。
生きていくのが精一杯でした。辞めようかと思った事も何度もありました。
授業は出席しましたが寝ている事が多かったです。
でも、3年生のゼミでこの恩師に出会い、この言葉を聞き、福祉観が変わりました。
恩師:「福祉はファジーである。」
生徒:「・・・・・???」
恩師:「ファジィとはあいまいという意味の言葉です。私はいいかげんと解釈します。」
恩師:「良い加減ですよ。やりすぎても× しなさすぎても× そのへんを考えて行きましょう」
卒業し、働き出してようやくこの言葉の意味を理解できました。
高齢者はその日のその時によって体調、気分、血圧、体温違って当然。介護者はそれを理解し様々な状況を読み取ってその時のベストの介護方法を考え提供する。
つまり、昨日は食事介助した方が、今日は手づかみでも召し上がれる可能性がある。それを見極めてベストの支援をしてゆく。そうですよね。伝い歩きが出来る方が施設の都合で車椅子に乗ってれば当然ADLは下がる可能性が生まれる。介護施設にADLを下げに来ている人はいないはずですから。
先生!この解釈に行き着きました。これで良かったのでしょうか?
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