皆様お疲れ様です。



先日あった出来事です。



その日は仕事で

私はいつものデスクワークをこなしていました



私が座る机は壁の方を向いてるので

誰かが入室したり、来客があっても

少し気付きにくい感じなんです。



しかも机がちょっと奥まった所にあるため

私の事も見えにくい位置関係なんです。



だから私は基本的に

呼ばれたり挨拶されない限りは振り向かずに

黙々と仕事をこなしています。



ちょうどその日も

そんなふうに仕事をしていました。



すると

「こんにちはー」

という女性の声がしました。



私でない従業員がすかさず対応してくれました。




「お忙しいところすみません」

「〇〇と申します」

「先日は大変ありがとうございました。」




やって来た方は

先日亡くなられたAさんのお母様でした。



私は振り返って立ち上がり

お母様に会釈をしました。



手には10セットほどの香典返しと

お菓子の入った紙袋を持っていました。



Aさんの訃報は

社内に貼り出したりしなかったので

きっと家族葬だったのでしょう。



それでもお顔を見たりご挨拶したいという

有志が弔問をしたんだと思います。



その人達に香典返しを

お母様が持ってこられたようでした。



ちょうどその時

その場に私の上司である責任者は

席を外していたので

私も軽くご挨拶させていただいて

手に持ってる香典返しを受け取りました。



そしてAさん(お母様)は

ありがとうございましたとお礼を言い

その場を立ち去っていきました。



両手に持った香典返しを

近くのテーブルの上に置いて

しばらくの間、ある事を考えました。



Aさんを追い掛けて

声をかけるべきかどうかです。



娘さんを亡くされて

1ヶ月経ってない頃

(亡くなったAさんは女性でした)



今が一番辛い時に違いないのです。



そんな時に

同じ境遇の人が居たら

少しは気持ちが落ち着くのではないか



そんな事を思いましたが

なんせ私は亡くなったご本人と面識も無く

当然お母様とも面識は無い



そんな私がいきなり声をかけて

良いものだろうか?



逆に辛い気持ちにさせないだろうか?



そんな事をしばらく考えたのですが

気が付いたら私は走り出していました。



やっぱりここでお会い出来たのは

ある意味運命で

子供達が引き合わせてくれたのかもしれない。



走りながらそう思っていたのですが

考えてる時間が少し長かったので

ひょっとしたら

もう追いつけないかもしれないと思いましたが

まだ近くにAさんはいらっしゃいました。



私は息を切らしながら

「先程はすみません」

「私は先月からこちらでお世話になっております

   〇〇(私)と申します」と



改めてご挨拶をしました。



続けて

差し出がましいようで申し訳ないのですが

実は私も去年息子を亡くしておりまして

Aさんのお気持ちが痛いほど分かるので

思わず追い掛けて 

お声を掛けさせていただきました。



と、伝えました。



Aさんは驚いた様子で

ご病気か何かだったんですか?と

聞かれたので

長男が突然亡くなってしまった事を伝えました。



Aさん:そうですか…

うちも入院したと思ったらあっという間でした…



やっぱり何かの病気だったのでしょう

でもその先は聞きませんでした。



私:娘さんを亡くされて

今が一番辛い時期だと思います。

でも、時間薬は必ずありますので

今はとにかく1日1日を生きてください。



そう私が話した時には

Aさんの目から涙が溢れていました。



拭っても拭っても止まらないAさんの涙…

私も同じ頃の気持ちが

戻ってきそうになりました。



Aさん:もう何を見ても辛くて…



私:そうですよね

私もそうでした、食器ひとつ見てもダメだし

何を見ても子供と結び付いちゃうんですよね

わかりますよー悲しい



Aさん:娘はここの皆さんに

可愛がってもらっていたんですよね。



私:そうでしょうね

ここにはきっと娘さんの思い出もたくさん

あると思いますので

いつでもいらしてください。



私:私もこの1年色々な想いで過ごしてきました

息子のやりたかった事をやってみたりして

息子の為に生きてきて

おかげさまで今がありますので

Aさんもどうか生きてくださいね。



Aさん:そうですね、娘の為にも

私達が生きていかないといけませんね…



本当はこんな事まで言っていいものかと

少し思ったんですけど

もう会えないかもしれないし

少しでもAさんが生きる為の道筋が

薄らでも引けたらいいなと思って

Aさんを引き止めて色々話してしまいました。



私:しばらくは私、ここにいますので

何かのついでにでもいらしたら

ぜひお声掛けてくださいね。

「〇〇(私)」と申します。



Aさん:〇〇(私)さんですね

本当にありがとうございました。



そう言って別れようとした時

ひとつだけ伝え忘れた事があったので

Aさんに伝えました。



私:同じ境遇の方のブログが沢山ありますので

良かったら読んでみてください。

私は生きる力をもらいましたよ照れ





……書いてるとは言わなかったー(笑)




さすがにそれは恥ずかしいので爆笑




でももし、私のブログに偶然たどり着いたら

それはそれで運命だと思いますので。



Aさんは「ブログですね…」と言い

お互い

それでは失礼いたしますと挨拶して

その場で別れました。




その後

やっぱり話さなきゃ良かったかなー?と

1人反省会ガーン



いや、でも話して良かったと思いたい。



一人の人を救った。とまではいかないけど

同じ境遇の人が近くにいるんだと思うだけで

私は生きる力になると思うんだよなー



ご本人の事は

本当に全く知らないけど

お母様とお話が出来て

良かったなぁと思いました。



そして私、思いましたよ……




















私絶対

人見知り

じゃない!(笑)






Aさんご家族に

穏やかな日々が来ますように……照れ







最後までお読みくださり

ありがとうございます。










はじめましての方へ

よろしかったら

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