皆様お疲れ様です。
先日奥さんから突然片付けするぞと言われ
片付けをした話を書きました。
実はその時に「ある物」が
見つかっていたんです。
長男が亡くなる前日に受診した
かかりつけの先生からの手紙
長男が亡くなった2日後に
先生が家まで届けてくれた手紙
葬儀の時に
娘がメモリアルボードを
作ってくれたんですけど
その時に写真をコピーしたものが
大量に残ってて
捨てるのももったいないから
取っておいたんですけど
その写真の中に一緒に入っていました。
それで、その手紙を貰った当時は
はっきり言って読んでも全く頭に入らなくて
今となっては申し訳ないなと
思うんですけど、その時は
先生の気持ちとかどうでもよかったんです。
自分の気持ちもぐちゃぐちゃなのに
他人の気持ちなんか理解する余裕も無く
1回読んでそのまましまってしまったんです。
それで手紙を貰ったという事は
覚えていたんですけど
どこに置いたかは忘れてて
そのまま存在もほぼ忘れてしまっていた。
その手紙が見つかったんですね。
あれから10ヶ月経って
自分の心も様々な変化を起こしてきて
今の自分が出来上がってます。
なんとなく読んでみたいなという
気持ちになったので
封を開けて読んでみました。
けさ方○○くんの亡くなられたという
お知らせをいただき
ただ呆然としております。
検査結果をお伝えしたお父様
○○(私)さんの言葉はにわかに信じられず
耳を疑いました。
一月九日に前日からの風邪症状で来院し
色々な検査をしてお薬で様子を見ようと
送り出した診察風景を
今日は何回も何回も思い出しています。
その日の夜におこりうる出来事の
サインを見抜けなかったものか
かかりつけ医として
力の及ばなかったことが悔やまれます。
○○(長男の就職先)に就職し
頑張っていることを本人も話し
お父様もその出世を「逆転ホームランだ」と
嬉しそうにおっしゃっていました。
本当に突然のことに言葉が見つかりません。
○○(私)さん、○○(奥さん)さん
○○(娘)さん、○○(次男)くん
さぞお力落としのこととは存じますが
力を合わせて頑張ってください。
まずはとりあえずお手紙にて
お悔やみ申し上げます。
令和六年一月十二日
○○医院 ○○ ○○(先生のお名前)
私は10ヶ月ぶりにこの手紙を読みました。
先生の気持ちを想って
涙が止まりませんでした。
あの時は全く入って来なかった
受け止めるだけの気持ちに余裕が無かった
でも今ならわかる
先生も苦しかったんだと。
あの日の診察風景を
何回も何回も思い出してくれた先生。
先生の言葉を通じて
あの日の長男が私に見えてきました。
身体の症状を話して
色々な検査をして
途中仕事の話になって
きっと長男も誇らしげに話したんでしょう
先生も生まれた時から知っている長男
私が成人して就職した事を伝えた時
「あの子が!もうそんなになったの!?」と
驚いて嬉しそうだった先生。
予防接種の時、毎回大泣きして
先生と私達夫婦と看護師さんと4人で
暴れる長男を押さえたりした事が
大変だったというのが先生の語り草でした。
私達家族と同じように健康だけでなく
成長も見守ってくれていた先生
だからいつもの診察の時
長男の話になると
あんな悲しい顔をしていたんですね
こんな思いにさせてしまって
すみませんでした。
そして今までありがとうございました。
改めてこの手紙を読んでみて
私の中でまたひとつ
何かが区切りを迎えた
そんな気持ちになりました。
そして読んだ手紙は
封筒に戻して
また元の場所へ戻しました。
私の大切な宝物がまたひとつ増えました
もうすぐ太陽が出て来ますよーー!
っていう瞬間の写真です。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
はじめましての方へ
よろしかったら
こちらもお読みいただけますと幸いです。
私の新しい人生の出発点です
どうぞよろしくお願いいたします。