皆様お疲れ様です
iPhoneの写真を開いたら
「1年前」っていうのが出てきて
開いてみたんです。
そしたらちょうど約1年前
関東や東海地方が
とんでもない豪雨に見舞われた日の
写真が出てきたので
今回はそのお話を……
その時長男は、静岡県の富士宮市で
会社の研修の為、2週間家を離れていました。
その研修中の週末に
お気に入りの声優のライブがあり
自宅のある神奈川県まで
電車で帰ろうとしていました。
ところが電車は富士市の辺りで止まってしまい
その日は全ての電車が運休となり
長男は駅に取り残されてしまいました。
仕事が終わった私の元へ
長男から一本の電話がありました。
「電車が止まった、迎えに来てほしい」と
でも外はものすごい豪雨
とてもじゃないけど迎えに行っても
大丈夫なのか？というレベル。
どこかに避難出来ないの？と聞きましたが
「無いから助けて」とSOS
本当はライブに行きたいからかな？とは
思っていましたが
長男からのSOSじゃあ
動かないわけにもいかず
しぶしぶ東名高速道路をぶっ飛ばして
迎えに行く事に。
富士市の料金所で帰りにまた
東名高速道路が止まらないか？
聞いてみましたが
おそらくもう間もなく全面通行止めだろうと
帰り道は246号線で帰った方がいいですよ、と
言われて「仕方ないか」と諦めつつも
長男の待つ駅前付近まで向かいました。
私も長男も土地勘が全く無く
話が上手く噛み合いません。
しかも長男の携帯の電池は残り10%
この10%のうちに出会わないと
もう会えないかもしれない
私はこの時
かなり焦りながら車を走らせていました。
しばらく走ると警察が立っていて
道路は渋滞しています。
少し待っていたのですが
動く気配も無く
むしろみんなUターンしている
どうやら通行止めのようでした。
私も仕方なくUターンして脇道へ
しばらく走っていると
なぜ通行止めだったのか
意味が分かりました。
道路が冠水していたんです。
これはヤバいな…と思いながら
とにかく地図を見て長男の近くまで
車を進めたのですが
行く道、行く道どこも冠水
長男まであと5km程の所で
私は陸の孤島と化したコンビニで
孤立状態となってしまいました。
長男へ電話し
私が動けなくなった旨を説明
どうにかタクシー捕まえて
事情を説明し、ここまで来てくれと
話をしました。
地元のタクシーなら
道にも詳しいですし
ここまで来られるかもしれない
そう思ったんです。
長男も分かったと言い
電話を切りましたが
何分経っても長男が来ません。
コンビニの店長さんに事情を説明したところ
滞在の許可をもらいました。
それだけでなく有難い事に
充電器も貸してもらったり
タオルを貰って身体を拭いたり
する事ができました。
そのまましばらく待っていましたが
誰もここには来ません。
完全に陸の孤島になってしまったので
アルバイトもお弁当の配達も来れないらしく
店長さんも困っていました。
時々店長さんに
様子を見てくるのでそれらしき人が来たら
伝えてもらって良いですか？と言伝をして
何度か車で様子を見に行きましたが
腰の高さまで冠水しており
車はそれ以上進めませんでした。
それから2時間くらいでしょうか
祈るような気持ちで待っていると
長男から電話がありました。
今、位置情報送るからここまで迎えに来て！と
位置情報を確認したら
コンビニのすぐ近くでした。
店長さんに
「息子が見つかりました！」って言って
「ちょっと迎えに行ってきます！」と伝え
迎えに行き、無事会うことが出来ました。
長男に出会えるまで
本気で生きた心地がしませんでした。
会えた時は本気で嬉しくて嬉しくて
安堵したあの時の感覚は
今でも鮮明に思い出せます。
ちなみにその時の状況がこちら
警報マップのスクショが残ってました
本気で命の危険というやつです。
長男と会えてホッとしましたが
一体どうやってここまで来たのか？
長男に尋ねました。
すると
タクシーは捕まえた、事情も聞いてくれた
出来るだけ近くまで行ってあげると
言われたものの
やはり冠水が酷くてここが限界です
ということで
コンビニから約2km離れたスーパーで
降ろされてしまったとの事。
そこでとりあえず傘を買おうとして
店内に入ったら同年代の男性がいて
たまたま「雨すごいですね」みたいな
話になったそうなんです。
するとその男性は
今日、私達の地元(神奈川)から、ここ富士市へ
帰ってきたばかりだと言ったんだそうです。
長男は逆に自分は今からそっちへ
戻る所なんだけど戻れない
みたいな事を話して
仲良くなっちゃったらしいんですね
そうしたらその男性が
フル充電のモバイルバッテリーをくれたそうで
本当はとっくに充電が
切れていたらしいんですけど
なんとか充電出来て連絡がついたと
言っていました。
すごい奇跡ですよね
その後も出会う人達の優しさで
道を色々案内してもらったり
市の職員さんに連れて来て貰ったりと
コンビニの近くまで辿り着いたらしいんです。
途中冠水した道路をリュックを頭に担いで
渡ってきた、とかも言っていました。
本人曰く
進撃の巨人のエレンみたいだった(笑)と
回想しておりました。
2人でコンビニに到着し
店長さんからも
良かった、良かったを連発され
今度店長さんに改めてお礼言いに行こうな！
なんて話していました。
その後も結局、道路の通行止めが解除されず
家に帰ったのは次の日の9時でした。
帰り道の途中で撮った川の様子です。
道も一本しか開通してなくて
大渋滞の中帰りました。
クタクタになった私は上司に事情を説明し
有休をもらって泥のように眠りました。
とまぁ、こんな事が
ちょうど1年前にあったんですよね
本当に命懸けで救出した！とは
この事だとずっと思っていました。
思っていたんですよ……
なのにね………って話です
あんなにドキドキした大冒険みたいな一夜も
今となっては良い思い出
私の大切な一部てす。
迎えに来てくれたお礼にって買ってくれた
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの
バンドTシャツ
またこれを着て
夏にライブ行ってきます！
またお前と大冒険したいなぁーー！
でも！
命懸けはもういいや(笑)
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
はじめましての方へ
よろしかったら
こちらもお読みいただけますと幸いです。
私の新しい人生の出発点です
どうぞよろしくお願いいたします。