今日、ある中3の生徒さんから、
「夏休み明けの実力テストと期末テストのクラス平均が酷くて、担任の先生から長々お説教されました」と言われました。
なんでも、
「夏休み中どんな勉強してたのか?」
とか、
「やる気あるのか?」
みたいなお小言を延々と聞かされたらしいです。
校長から嫌味のひとつも言われたんでしょうが…
なんだか生産性のないことしてるなあと思ったのでした。
そんなしょーもない愚痴、ダラダラ聞かせて何の効果があるっていうの?
言っとくけどそんなセリフで発奮する生徒さん、ゼロだから。
ストレスの捌け口を生徒さんに求めるの、ほんとやめて欲しいてす。
お願いだからもっとポジティブで実効性のある言葉を生徒さんに投げかけてくれよ。いい迷惑だ。
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さて本題。
今日は歴史の勉強法です。
社会という教科の中でも歴史はいちばん対策がしやすく、かけた時間と成果が比例しやすくもあるのですが、それもきちんとしたやり方をやっての話です。
歴史に関しては、「できない」イコール「やってない」という自覚をもち、地道に反復することを意識しながら、以下のやり方を参考に学習を進めて行くといいでしょう。
①語句はとにかく反復回数にこだわる
歴史の一問一答をやってもらうと、普段の勉強への取り組み方の差が顕著に見受けられるのでとても面白いです。
ある程度社会で点数が取れる生徒さんは、まあ答えらる語句も当然多いわけですが、わからない語句を必要以上に思い出そうとしないのが特徴です。
思い出すことに時間を割くよりも、答え合わせのあと書けなかった語句をしっかり頭に叩き込む作業の方に時間をかけた方が効果が高いこと、もしくは思い出そうとする行為に時間を使うくらいなら、同じプリントもう1回やり直す方が効果が高いことを知っているからです。
ところが社会が苦手な生徒さんは、テストでもないのに何とか思い出して書こうと粘り過ぎる傾向があります。
元々大して頭に入っていない語句を思い出そうとするあまり、他の生徒さんが3、4枚プリントを進めているのにまだ1枚目やっていたりとか、とにかく時間の使い方が下手なのです。
どうしても、性格的に答えが埋められないと気が済まないなら、もう寝ないで暗記して、書ける語句を増やすことで「思い出す」ことに費やす時間を減らしていくしかないですね。語句を思い出さなきゃいけない問題を減らすことで、思い出す時間をら減らすしかないです。
効率よく反復も無理、寝ないででも覚える根気もないなら勉強の仕方なんて他にはないです。どっちか選んでやってください。ちなみに私は寝ないでやってました。そっちが性に合っていたからです。
そのやり方で高校のテストと大学入試では概ね9割正当できるレベルに達することができたので、多分本当に合っていたんだと思います。
要するに、効率を求めるなら反復回数にこだわるのがベストだけれど、なかなか思うようにいかないなら、どんだけ時間をかけようが頭に入れるものは入れなさいということ。他人が1時間で覚えられるものを5時間かけないと覚えられないなら、5時間かけて覚えればいいだけの話です。簡単簡単。
②記述対策
記述問題には大きく分けて2種類あります。
ひとつは、
摂関政治の説明…自分の娘を天皇の妃にし、その子どもを天皇にすることで政治の実権を握った。
とか、
農地改革の結果…小作農が減って自作農が増えた
みたいに、定番化した記述の問題です。
こういうのは語句と同じで暗記してしまうのがベストです。ただ最近はこの手の問題、少なくなってきましたね。
もうひとつ、最近多いのは資料を提示し、そこから読み取れることをまとめて説明させる問題です。
こちらはその場で的確な説明ができる文章力や、語句だけでなくどこまで深く時代背景などを理解できているかが問われます。暗記でどうにかなるものではありません。
しかし、これも一問一答など語句の学習を重ねることである程度力をつけることが可能です。
どのような学習が有効か…。問題集を3つくらい用意して、ひとつの時代に対してその3つの問題集で語句を確認するのです。
同じ語句を問う問題でも、問題文が親切で答えを導き易くなっているものもあれば、少ないヒントしか提示していない意地悪な聞き方をしてくる問題もあります。少ない情報を元に語句を答えるには、日頃から様々な語句をリンクさせて覚える学習が必須となりますが、1種類の問題集だけ使っていると、ある決まった聞き方のみにしか対応できないので融通が効かないんです。
語句の学習を1問ずつの「点」で捉えた学習ではなく、時系列で出来事を追っていく「線」での学習、ひとつの語句を中心に様々な語句を連想できるようになる「円」での学習をするには、ひとつの問題集をやり込むだけでは足りないかなと思います。少々上級者向けの学習法にはなりますが、取り入れることで応用力・記述問題への対応力は間違いなくつきますのでお勧めしたいやり方です。
あとは意識改革。
記述問題に挑戦した時はどんなに難しくても、頭をフル回転させて、考えて答えを書くこと。それをテストだけでなく、普段の学習時からしっかりやることです。そして、ただ答え合わせをして終わりにせず、模範解答をしっかり読んで自分の解答との差をはっきり検証することです。
そもそもその記述問題を正答するために必要な知識が不足していたのか、言いたいことはだいたい模範解答と同じだったけれど、表現の仕方が悪かったのか。正答できなかった要因がどこにあったのかをしっかり見極めて終わる。
ここまでをワンセットとして記述問題の演習を行えば、少しずつ記述問題での正答率も上がっていくはずです。
話を蒸し返しちゃいますが、一問一答で答えられない語句を思い出すのに使う時間があるなら、記述問題にもっと時間かけて、ちゃんと答え書いて終わらせた方がいいと思いますよー。
③2択を制するものは学問を制する
武家諸法度と御成敗式目
下関条約と南京条約
万葉集と古今和歌集
北条泰時と北条時宗
享保の改革と寛政の改革
冠位十二階と十七条の憲法も、間違える人は間違える…
ひとつの語句しか教わっていない時は絶対しない間違いも、覚えた語句が増えることでこんがらがて間違える。これ、あるあるですよね。
英語ができない要因は正にこれで、覚える文法が増えれば増えるほど、区別がつけられなくなって、結果なにひとつまともに書ける文法表現がなくなってしまうわけです。
知識が増えることが却って成績を下げる原因になってしまうなんて本当に勿体無い!!
間違えやすい語句は強い意識を持って判別する習慣をつけましょう。
それには先の記述対策と同様、数種類の問題集をこなすことで様々な関連語句をリンクさせて覚えることが有効です。暗記というのも奥が深いことがわかりますね。
④はおまけ。雑な勉強するならやめろ
学校の先生の中には、
「漢字で書けない答えは平仮名で書いていい」
とアドバイスする人がいますが、
それはテストの際、どうしても漢字が出てこない時の最終手段です。
普段の学習の時、平仮名で答えを書く癖をつけるのは「絶対に」やめて欲しいです。
そういう適当な勉強が成績向上の妨げになる
「諸悪の根源」と言えます。
教科書に漢字で書かれている語句は、きちんと漢字で覚えること。そういう部分で自分に楽をさせる勉強をしていると、絶対にどこかでその生徒さんの学力は限界を迎えます。そういう雑な姿勢が全ての教科に波及するからです。
中学校の社会科は、「暗記科目」などと言われて何となく理数系の教科や英語と比べて下に見られることの多い教科です。
けれど、社会をきちんと勉強できるようになることで、他の教科に応用可能なきめ細やかな学習の仕方を学ぶことができると私は思います。
こつこつ積み重ねることの大切さ
情報を判別する能力の大切さ
物事を正しく覚える大切さ
これらを身につけるのに最適な教科が社会科、特に歴史です。
手をつけやすい教科だからこそ、正しい方法で丁寧に勉強きて、他の教科の学習に活かして欲しいと思います。
勉強のやり方考えるの、楽しいですね😊
ではまた次回。