私の大好きなマンガ、「HUNTER × HUNTER」にこんな場面があります。
主人公ゴンが、
冷静沈着、判断力・分析力に長けたクラピカと、
正義感溢れる、熱血漢で直情型のレオリオ。
3人でハンター試験会場に向かうべく、あるクイズに挑戦するシーンです。
出題者のおババが、
「息子と娘を誘拐された。救えるのはひとりだけ。さあどちらを選ぶ?」
①娘
②息子
答えは①か②でしか答えることができない。
こんな問題です。
直情型のレオリオは、そんな問題にどっちかで答えられるわけねーだろー!!と怒ってキレる。
冷静沈着なクラピカは、出題意図に気付き、沈黙する。
主人公ゴンは、ずっと考えている。
そこでタイムアップ。
答えられず、不合格となってしまったと勘違いしておババに襲いかかろうとするレオリオを止めるクラピカ。
クラピカは、答えられなかった自分たちが正解していたことを知っていたのでした。
レオリオが言うように、こんな問題に①か②のどちらかで答えることはできない。
なら、正解は、「沈黙」だというのです。
みごと正解して、ハンター試験会場へのルートを教えてもらい、進み始める3人…
でも、ゴンはまだ考えている。
「どうしたらいいんだろう?」
クラピカもレオリオも、ゴンに対して言う。
「まだ考えてるの?答えなんてないんだよ」と。
そこでゴンは、こんな感じのことを言うわけです
「でも、本当にいつかそういう場面に遭遇するかもしれないんだよ。本当にどっちかしか選べない時、どうしたらいいんだろう?」
確かに、そんな場面が本当に来たら!?
そこまで考えていなかった2人は、ゴンの想像力の奥深さ、そして自分たちのその浅さに絶句するのでした。
問題の正解を出すことにこだわらない、深い想像力に。
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この数日の、塾での指導時間中のお話し。
1年生に、理科を教えている時のこと。
アンモニアの噴水実験…なんでフラスコ内に水を少し垂らすだけでアンモニアが噴水のようにフラスコ内に噴き出すのか?
「水に溶けやすい気体のアンモニアが水に吸収された結果、フラスコ内の気圧が下がるので、その減圧分を埋めようとしてフラスコ内にアンモニアが噴出する」
そりゃその通り。でもこの模範解答。1年生にちゃんと理解できるかな??
気圧が下がった空間に液体が入り込む、身近な例は無いか…そうだ!!
「ストローでジュース飲む時、口の中の空気を無くして吸い込むよね?あれと同じ原理だよ」
とか言うと、「あっ!!なるほどー!!」となる。
こんな感じで、身近なわかりやすい例を出すことで、その生徒さんの想像力をちょっとだけ膨らます手助けをする。多分、この生徒さんはただ模範解答と解説文を読む以上に、想像力を持ってこの現象を理解できたはず。これが今後に生きてくる、と思う。
別の日、今度は2年生に歴史を教えている時です。
日清戦争後、日本は台湾や遼東半島(のちに三国干渉により返還するが)等を支配下に置く。
という部分を解説したのですが、
台湾の人たちには日本語を国語として教えたため、ちょっと前まで台湾のお年寄りの方の中には日本語を話せる人が多くいたんだよーと言うと、生徒さんびっくりするわけです。
そりゃそうですよねえ。もう100年以上前のこと、台湾が日本の支配下にあった時期があると言われても、ピンと来ない。でも実際日本語を国語として教えられた人たちがいたという事例を出すと、ちょっとその時代の様子が見えてくる。
でも、この辺のお話は教科書にも載っていたりします。そこで、更に彼らの想像力をかき立てる!!
その証拠に、高校野球の甲子園大会にも、
「台湾代表」として台湾の学校が参加していたんだよ。
生徒一同、もうびっくりですよ!!
更に細かい情報も出しちゃう。
「確か最高成績は甲子園大会で準優勝だったと思う」
(後日調べたら記憶は正しかったです。ちなみに満州代表も準優勝の成績を収めていました)
3人中2人が野球部員だったので、効果てきめん!!
めちゃくちゃ食いついてきましたよー。
その後も、JRは昔国鉄と言って国が運営してたとか、ヤクルトスワローズは昔国鉄スワローズだったとか、
まあ食いつく食いつく笑笑。
こうなるとしめたもので、その後やったその日の単元の語句の復習問題の出来は完璧!!
歴史の弱点である、現代とのギャップの大きさから来る「何のこっちゃい??」感が彼らから完全になくなっている状態で、同時代感を持って説明聞いてくれるから語句もスムーズに頭に入ってきちゃうってわけです。
勉強って、教科書にあることをしっかり理解して覚えることはもちろん大事。
でも、その実現には想像力がすごく重要で、どれだけ身近なものとしてそれを捉えることができるか、そのためにどんな例を挙げて想像するか、させてあげるか…その場の理解度・今後の定着度両面においてすごく重要な要素となるんですよねー。
また、別の日の、数学の指導時間。
別の中2生に確率を教えている時のこと。
6通りある全てのばあちゃんの数に対して、
あることが起こる場合の数は2通りだったとする。
この場合、そのことが起こる確率は、
6通り中の2通りだから、6分の2、つまり3分の1となる。という説明をした時、
6分の2も3分の1も確率は同じ。
だから10分の1も100分の10も同じ確率なわけだけど、
例えば自分がくじを引くとして、
「10個の玉のうち1個が当たり玉のくじ」と、
「100個の玉のうち10個が当たり玉のくじ」
どっちを引く?と聞いたら、
「どっちでもいいです」との答え…💦
そりゃ、確率同じだからどっちでもいい、でもいいよ。
でも、そこが想像力の働かせどころなんだよなー。
言いたいこと、わかってもらえますかね??(^^;)
想像力って、大切。
ちなみに、
当たったら自分の願い事が1つ、絶対に叶うくじ、
があったとして、
皆さんだったら…
「10個中1個が当たりのくじ」と、
「100個中10個が当たりのくじ」
どちらを選んでひきますか??
私は後者です。
理由は、
経験上、10日に1日起こるような、ちょっといい事にはなかなか確率通り出くわさないけれど、
100日に1日しか起こらないような、レアないい事には、もうちょい頻繁に出くわしている気がするから(^^;)
皆さんは自分がどっちのタイプだと思いますか?
とまあ、
「学校の勉強なんて普段の生活に必要ない」
なんて、やらない理由にするよりも、
学校で教わる勉強を、自分の生活のいろんな場面に取り入れてみると、ちょっとだけ心が豊かになって、なんでもないことに対する見方が変わったりいろんな目線から見られるようになったりするものです。
想像力って、大切。