英語民間検定試験 大学入学共通テスト導入見送り | なすの学習塾 塾長のブログ 那須塩原市 学習塾

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なすの学習塾 西山です

 

 

今日は朝からずっとこの話題で持ち切りでしたね。

 

英語民間検定試験の大学入学共通テストへの導入見送り。

 

現行のセンター試験がそんなに機能していないとも思えませんでしたし、英語民間検定試験の導入をめぐっては学校関係者のなかでも賛否がわかれていました。

 

一応名目は学生の英語力向上を目的にしていましたが、さすがにやり方が強引過ぎた印象は拭えませんね。

教育の分野にここまで政治やビジネスを絡ませていいのかなあ。

 

そもそもベネッセが関与すること自体、思いっきり不自然。

例えば大手の塾や予備校で、入試の後に、

 

「予想問題的中!」

 

なんて感じで、どんな問題が入試に出題されるかを予想し対策した結果、類似問題が出題された場合「うちの塾はこれだけ頑張って対策しました!」みたいにアピールしている広告をよく目にしますよね。

 

ベネッセって元々教材やさんじゃないですか。

そこが入試に絡んだら、自分たちの作った教材を勉強している学生さんに有利な問題出さない保証なんてあるわけがない。

というか、自分がその立場だったら絶対自分が教えた内容基に問題作りますよ^^;敢えて避ける意味が全くないですもん。

この点だけでも公平性という観点から見て大いに問題があるのでは?

 

離島や地方の学生が、英語民間検定試験を受験するために経済的な面での負担が大きいという指摘もありました。

 

まあ、私たちの思い計ることもできないような利権や忖度が裏で渦巻いているのは、ちょいと想像すればわかることなので、そこはいちいち触れる気にもならないけれど、学問をそういう道具に使うのは本当にやめていただきたいですね。

 

令和6年度からの実施を目標に対策を講じていくらしいですが、

そもそもこのシステムありきの延期ということなのかあ。

 

例えば、グローバル化を踏まえた学生の英語力の英語力の向上というのが目的なのであれば、

別に入試に無理無理折り込む必要はなくて、

結構な人たちが言っていますが、例えば大学の進級や卒業の条件に、決められた英検の等級の取得を必須とするとかすればいい。

 

学生の経済的な格差が受験時の不平等に繋がることを懸念するのであれば、試験の開催日程や開催地の確保なんてのは当たり前の話。家計への負担と不公平の問題を取り上げるのであれば、もっと根本的なことを考えなければいけません。

 

例えば、塾に通えない小・中学生への対応として、せめて英検3級くらいは中学校卒業時に全生徒が取得できるレベル…ほんとは卒業の条件に入れ込んで欲しいくらいだけど、義務教育ですもんね…そのくらいを達成目標にもっと指導要綱を改善しなきゃいけない。

日本人全体の英語力の向上を目指すのであれば、もっと義務教育で出来得ることのレベルを見直さなければ。

結局、塾や予備校に通える学生との格差は広がってしまう。

この改革案と「学びと貧困」の問題は決して切り離して考えてはいけないと思います。

 

高校生の教育についても様々な改善点があると思います。

例えば、そこまで英語力底上げしたいなら、英検準2級くらい大学受験の必須条件にしちゃえばいいのでは?

 

おかしな話で、例えば大学の付属高校からエスカレーター式で大学に入学する生徒さんなんて、英語民間検定試験なんて受けなくていいわけですよね?ある意味これって不幸なことと言えますよね。

必要ないから受けないだけなのに、国としての教育方針の変更の恩恵を全く受けられず、もしかしたら入学後、一般入試で入学した生徒に比べて大きなハンデを負いかねない。

AOや推薦入試を経て大学に入学した生徒さんにも同じことが言える。

百歩譲ってそれが学校内での格差の痛感だけに終わるならまだしも、就職活動時の評価になんて繋げられたらもう最悪です。

 

だったら、どんな入試を経て大学に入学しても、極力格差が生じないように、高校の段階である一定のレベルをしっかり要求してあげることの方が公平というもの。なんでもかんでも試験のために勉強させるなよって話。この点についても、もっと細かい議論は絶対必要ですよね。

 

 

と、長々書きましたが…

不透明な入試制度改革に対応すべく、ここまで頭を悩ませながらも頑張ってきた高校生の皆さん、保護者の皆さんの気持ちを推し量ると本当に胸が痛みます。

 

さっきニュースで、

「やってきたことは無駄にはならないって言われて、それはわかるけど…はい、そうですかとは言えません」

と話していた高校生の方がいらっしゃいました。

ほんと、その通りだと思いました。勉強したことは無駄にならないなんて、全くもって他人事のセリフだなって思い、このブログの結びにちょっとでもそんな慰めの言葉をかけようと思っていた自分に猛省を促します…。

 

とにかく、ひとまず「延期」となったこのシステムに対する議論がこの先どの様になされていくのか、

「学生ファースト」と言える改革になるのか。

とってもとっても気になるところです。

 

そして、影響を被った学生の皆さん、もっと怒ってください!

未来を変えることのできるあなたたちが、こういう問題に無関心でいないことがなにより大切。

 

 

最後に、

これまたニュースで、あるコメンテーターの方が、

「今の文科相がはっきりと、自信を持ってお勧めできるシステムではない」

とまで言い切ったこの改革案を、なぜ歴代の文科相が来年度実施に向けゴリ押しできたのか疑問です。

と仰っていました。

 

なぜこういうことが起きるのかを、もっともっと我々一般の人間が考え、知るべきべきですよね。

 

学生だけじゃなく、大人ももっともっと学び、考えて生きていく義務があると思いますよー。