インプラントとは? | 神戸市灘区 松浦歯科医院のブログ

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インプラントというと

歯科の専売特許みたいな言葉と

思われるかもしれませんが、

 

インプラントを日本語に訳すと

体の中に埋め込む体内装置です。

 

例えば

骨と骨との間にある関節が

すり減って動かせなくなった

箇所に、人工関節を入れる手術も

インプラント手術です。

 

また重度難聴(聴力レベル90dB以上)で

補聴器を使用しても聞き取れない場合、

人工内耳を蝸牛という場所に埋め込む

手術もインプラント手術です。

※ただしこの手術の場合、それだけでは

音としての聞き取りはできなくて、

磁石で体表面にくっつける体外装置

(サウンドプロセッサ)も必要になります。

 

そして歯科におけるインプラントは

人工歯根と呼ばれるもので、

チタン、チタン合金、または

ハイドロキシアパタイトを溶着させた

チタンを骨内に埋め込むと

きわめて生体親和性が良いため

体が異物と認識できず、

(体が生体の一部と勘違いして)

骨にくっついてしまうという仕組み

を利用しています。

なかなか面白い現象ですよね。

 

歯科インプラント自体は古くから

行われていましたが、

(最終的にはすべてうまくいかなかった)

1952年にスウェーデンの医師、

ペル・イングヴァール・ブローネマルク教授

チタンと骨が結合することを

偶然発見したことから一気に治療が

すすみました。