まだ子供の頃、鉄道模型に興味を持ち、その後紆余曲折があったものの、今に至る。

 

国鉄の気動車特急の黎明期を走る車両と言えばキハ82系である。

 

キハ58と交換するキハ82系(右)

 

キハ82系は1961年に製造開始された車両で、実車を見た記憶は残っていない。

 

特急「かもめ」編成

 

しかし、もしかすると物心つく前に乗っていた可能性がある。

両親より博多~広島を往復する時に、「特急」に乗ったという話を聞かされていたからである。

どの列車だったのかは今となっては分からないが、ダイヤからすると、特急「かもめ」だったかもしれない。

 

博多 13:00 → 小倉 14:00 → 小郡(現 新山口)15:14 → 広島 17:15

広島 12:27 → 小郡(現 新山口) 14:29 → 小倉 15:51 → 博多 16:42

 

博多~広島が4時間半くらいかかっていたというから、そんな感じだろう。

尚、「かもめ」は京都~長崎・佐世保を結んでいた。(佐世保編成は小倉から筑豊本線経由)

 

14連の特急「かもめ」

 

自分が調べた近畿~九州を結ぶ気動車特急の中で、一番多くの車両を連ねていたのが昭和39年頃の「かもめ」である。

先の「かもめ」より前の時代の「かもめ」でこの時は、京都~長崎・宮崎を結んでいた。

各編成にそれぞれ食堂車(キシ80)を組み込むなど豪勢な編成だった。

模型でも、なんとかこの編成が組めるよう、車両を揃えた。

 

山陰特急「まつかぜ」

 

山陽新幹線開業後も山陰本線経由で気動車特急が走っていた。

新大阪~博多を結ぶ特急「まつかぜ」で、新大阪を発車する時には13連もつないでいた。

所要時間は13時間近かったらしい。

 

博多~宮崎を肥薩線経由で結ぶ特急「おおよど」

 

最後にご紹介するのは、博多から宮崎を熊本、八代、人吉経由で結んでいた特急「おおよど」。

大分経由の日豊本線を走る特急「にちりん」と共通運用されていたようだ。

これと同じ区間を、急行えびので乗ったことがあるが、山岳地帯を通るこの路線は鉄道ファンならずとも、興味をひいていたであろう。

 

尚、この編成はTOMIXから発売されていた。

※ TOMIX…鉄道模型メーカーのひとつ

 

※ 記事中各編成図の内容については保証しません