週末、思うままにカメラを持って出かけることがある。
紹介できるような写真はそう多くないが、何を考えて撮っていたか思い出しながら、綴りたいと思う。

毎年2月、熊本県の山鹿市で「山鹿百華・百彩」というイベントが開かれる。
このイベントでは、和傘や竹灯籠などのオブジェが街中に展示され、夜になって点灯されると、とても素敵な情景につつまれる。

暖色系の灯かりが多いので、それを強調すべく、あらかじめホワイトバランスを「赤め」に設定しておく。

 

イベント会場から近く、と言っても裏手だが、無料駐車場もあり、アクセスもしやすい。

そこに車を止め、会場へ歩き出す。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F4
ISO感度:5000
露出補正:-2/3

 

商店の並ぶ街並みを歩いてゆく。

何のお店か忘れてしまったが、「御用」の提灯が真っ先に目についた。

背景をボカすべく、絞りを開放…というよりは、開放しないとシャッタースピードが落ちるのとISO感度が上がってしまうので、必然的にそうなる。

暗い感じを出すために、露出は抑えめ。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F4
ISO感度:3200
露出補正:-1

 

先ほどのお店の少し先にあった、喫茶店。

いつもはこの時間でも開いていて、お客さんもいるのだが、この年は開いていなかったようだ。

素敵なグラスにろうそくの火が揺れており、和傘や竹灯籠とはまた違った雰囲気を出している。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/60秒
絞り値:F22
ISO感度:20000
露出補正:-1/3

 

ほどなくメイン会場に到着する。

メイン会場は裏から入った方が近い。

数々のオブジェがいろいろな形で組み合わされている。

きっと、キラリと瞬く光を光条にしたかったのだろう。

F22で撮っている。

おかげで、ISO感度が20000にもなっている。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/80秒
絞り値:F4
ISO感度:2500
露出補正:0

 

 

こちらもメイン会場。

上面がつるつるの車止めがあったので、そこにカメラを添える形でリフレクションさせて撮る。

限られた面積に鏡像を写しこまなければならないので、カメラの位置、角度の調整など結構難しい。

同じことを考えている人が他にもいるようで、待っていらっしゃる。

自分だけがその場所を占有するわけにはいかない。

多少妥協をしなければならなかった。

 

※リフレクション写真:水面や鏡などの反射を利用して撮る写真。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/100秒
絞り値:F4
ISO感度:6400
露出補正:-1/3

 

竹灯籠が足もとを灯している。

腰をかがめてみると、みんな同じ方向を向いて、凛としていていい感じ。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/80秒
絞り値:F22
ISO感度:6400
露出補正:-1/3

 

本当はこっちがメインではないかと思われる、金剛乗寺。

境内に所狭しとオブジェが置かれている。

ここもたくさんの人で混みあう。

そのことを知っていたので、ここへは開場から時間ををおいて向かった。

 

背景をボカしたくないため絞っているが、その分シャッタースピードが遅く(なんとか手ブレを起こさないくらい)なり、ISO感度も上がってしまっている。

少し絞り過ぎの感も否めない。

 

モード:Avモード
シャッタースピード:1/125秒
絞り値:F4
ISO感度:2000
露出補正:-1

 

駐車場への帰り道で。

傘の端を思い切って切り取った絵。

時々、おためしでこういう事をしてみるが、ハマると嬉しい。