少し写真が分かってきた頃、いつか一眼を手にしたいと思ってくれた人向けに、自分なりの解釈で入門書(HELLO! DIGI-ICHI!)を書いたことがあった。
その「絞り」編。
~ここから~
シャッターの開き具合を絞りといいます。
イメージが湧きにくいですが、人でいう「薄目」を「絞っている」、「見開いている」のを「開放している」という感じでしょうか?
この設定を変えることで何が変わるかというと、背景や全景の「ボケ具合」が変わります。
絞りの度合いを表す数値を「F値」といい、F値が小さいほど、「開放」になり「ボケやすく」なります。
逆にF値が大きいほど「絞っている」状態で、「背景も比較的クッキリ」となります。
数値の大きさと状態が逆のイメージなので分かりにくいですね。
まずは、F値の大小で覚えるといいと思います。
F5.0(開放)
F32(絞り)
この2枚はF値(絞り)を変えて撮っています。
上の写真(F値小)は背景がボケていると思います。
一方、下の写真(F値大)は背景まではっきりと映っています。
「ボケ」はデジイチの特徴でもあります。
まずは「ボケ」を体験するために、F値低め(開放)でたくさんの風景(近いもの×遠いもの)を撮ってみてください。
またF値を大きくすると、周りよりより強い光が「光条」となる上の写真の様な効果も得られます。
※可能なF値の設定値はカメラやレンズにもよりますが、手持ちのカメラではF4.5(ボケやすい)~F36(ボケにくい)くらいです。