静止画(写真)の魅力を知りたく、手に取ったのは、Canon EOS kiss X4というデジタル一眼レフだった。
価格も手頃(とはいっても、「注文」ボタン押すのには結構度胸がいったが…)な初心者向けの入門機。
最初に撮影に向かったのは、福岡空港。
しかし、実は、一眼レフを持って飛行機を撮りに行ったのはこれが初めてではなかった。
父親からNikonのフィルム一眼機を借り、望遠レンズも買って、大阪空港まで行ったことがあった。
父に借りたNikon機(現存)
もともと飛行機が好きなこともあり、以前から一眼レフで飛行機を撮りたいなぁと漠然と思っていた。
そのときのものがこちら。
大阪空港デッキより
(フィルムから起こしたものなので、画面はどうしても粗くなる)
不思議なことに今も時々使っている構図である。
へぇ、と思いながらいつも見返している。
いけない、話が逸れてしまった。
とりあえず福岡空港近くに車を止めて、やってきた飛行機を撮る。
標準のままのレンズでいいのか、望遠に変えないといけないのかも分からずに「えーい、撮ってしまえ」とシャッターを切った。
この豆粒みたいな飛行機が私のデジタル一眼初の写真ということになる。
この後も、何機か撮ったが、シャッターボタンを押してから実際に切れるのが普通のカメラと違って断然早く、したがって、飛行機が写真からはみ出すものも多かった。
もちろん、細かい設定も分からないので、「オート」モードしか使えない。
その後も、列車や景色、イルミネーションを撮りになど出かけたが、結果は今一つなものばかり。
一眼を持てば、自然といい写真が撮れるものと思っていたが、そんなものではなかった。
(今考えるととんでもない勘違いである。)
シャッタースピードとか絞りとかオートフォーカスとかは言葉では知っていた。
ただ、それらを変えると写真がどうなるかはほとんど分かっていなかった。
体系だった勉強よりも、現象を体感することで知ることの方が好きなので、いろいろ試して覚えた。
何年かして、それが自分の中でだんだん明らかになってきた頃に、カメラの楽しさを周りに知ってほしくて、簡単な入門書を書いた。
その内容については、次回以降紹介したい。