予言しましょう。
この記事を読み終わったあなたは、きっとこう思うでしょう。
先に謝っておきましょう。
めんごめんご。ヒデです。
はじめに、今回の記事はあくまでも僕調べであり、本当に正しいかどうかは医学の専門家でもない限りわかりません。
ですので、参考にして頂く場合は自己責任にてお願いいたします。
さて。『詰まっちゃいけないものが詰まった日』『詰まっちゃいけないものが詰まった日 part2』で書きましたが、膀胱内のカスに細菌が付着した浮遊物が溜まってカテーテルの穴に詰まるのが原因と考えられるんですが…膀胱留置カテーテルを入れている以上、細菌の侵入を完全に防ぐ事は不可能なんですね。
言ってしまえば、常時尿道全開放ですからね…。
それを前提に対策を講じる必要がある訳です。
で、考えた対策が以下の3つ。
①細菌の侵入を減らす。
②膀胱内のカスを減らす。
③水分摂取量を増やして尿で流す。
とはいえ②に関しては、バルーンカテーテルの機械的刺激によって粘膜が剥がれてカスとなるらしく、それを防ぐのは物理的に不可能です。
③に関しては、毎日1.5~2.0リットルの水を飲んでるのに、これ以上更に飲めってか…という気分です。
まあ水分摂取は頑張るものの、①を徹底するしかありません。
という訳で、まずは敵を知る事から始めました。
細菌が侵入してるって事は、悪化すれば尿路感染症を引き起こす危険性を孕んでいる訳だから、尿路感染症の原因菌を特定します。
実際に何度か尿路感染症になってますしね。
特定にあたっては専門科である泌尿器科等のサイトを徹底的に調べたところ…。
急性単純性尿路感染症では
・大腸菌80%
・尿道口付近常駐細菌(腸内由来常駐細菌)20%
※大腸菌は、O-157以外の大腸菌。
慢性複雑性尿路感染症では
大腸菌30%
弱い細菌(肺炎桿菌、ブドウ球菌等)70%
だそうです。
大まかな菌種としては、大腸菌 、クレブシエラ桿菌(肺炎桿菌)、腸球菌、プロテウス球菌が腎盂腎炎や膀胱炎の原因になるようです。
尿道炎の場合は、また菌種が違うようですが、性病の側面が強いため割愛します。
つまり、代表的な菌群を尿道口、もしくはウロバッグの尿吐口でシャットアウトしてしまえばいい訳ですね。
ちなみに僕が入れられている膀胱留置カテーテルは以下の物です。
Amazonで普通に売られていてビックリ。
誰が買うんだよ、これ。さすがに自己膀胱留置カテーテルはしないだろと思うんですけど…。
さて。ウロバッグの排出口に関しては、尿を廃棄した後にアルコールシートで除菌しているので、完全とは言えなくても多少効果はあるはず。
というのが、ウロバッグの排出口のアルコール消毒は逆行性感染を防ぐ事を目的としてはいるんですが、医療のマニュアルでは明確な記載はないようなのです。
調べた限り明確に記載されている文献は見当たらず、尿を破棄した後排出口を拭き取るという記載のものばかりでした。
つまり、あまり意味がないという判断でアルコール消毒を必要としていない可能性もあるんですね。
実際、排出口を外側は除菌できますが、尿で汚れた内側はアルコールシートでは除菌できず、除菌ジェルとかスプレーを排出口に流し込むしか方法はありませんし、普通そこまでしませんしね。
まあ、しないよりはまし程度のものでしかないというのが正直なところです。
では、尿道口はどうするか。
これ、身も蓋もありませんが、毎日丁寧に陰部洗浄をすれば問題ないんですよ。
入院している時は毎朝看護師さんに洗ってもらっていましたし。
…まあそれでも2回程尿路感染症になりましたけど…。
ただ、毎日自分で陰部洗浄は無理!
右手はほぼ握力もなく指も動かないし、左手も細かい作業は無理なので、準備だけで一苦労です。
しかも洗って流して処理どうすんだって話になりますしねえ。
妻には下の世話だけは絶対無理って言われていますし。
なので、陰部に使用可能な除菌シートやジェルがないか調べてみました。
アルコール消毒はさすがにヤバいと思うんですよ。
いくら痛み感じなくても腫れるだろと。
で、見つけたのが…
ビオレu 手指の消毒液です。成分は以下の通りです。
・有効成分:ベンザルコニウム塩化物0.05w/v%
・添加物:エタノール65vol%(重量%では57w/w% 消防法における危険物規制適用外)、グリセリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、乳酸Na
この商品の有効成分が『ベンザルコニウム塩化物0.05w/v%』となっており、エタノールが添加物扱いですが、重量%で57w/w%とあり、詳細は割愛しますが『エタノールの殺菌・抗ウイルスのスペクトルを明らかにした論文「殺菌・抗ウイルス効果に及ぼすエタノール濃度の影響」(2019年3月11日)』によれば、エタノール濃度63v/v%(55w/w%)があれば、さまざまな菌・ウイルスに対しての殺菌効果が期待できるとされ、ある程度エタノールの殺菌効果も享受できる成分割合になっています。
で、このベンザルコニウム塩化物を調べてみると、0.05w/v%の濃度で膣及び陰部洗浄に使用できるとあります。
明らかに粘膜である膣洗浄に使用可能であれば、男性器に使うのは余裕でしょう。
ただ、ベンザルコニウム塩化物が尿路感染症原因菌に効かないんでは意味がありませんので、有効なのか調べます。
- グラム陽性菌・グラム陰性菌:一般的に有効
- 真菌:一部有効、一部無効
- エンベロープを有するウイルス:一部有効、一部無効
- 緑膿菌:抵抗性または無効
- バークホルデリア・セパシア:抵抗性
- セラチア:抵抗性
- アクロモバクター・キシロソキシダンス:抵抗性
- 結核菌・マイコバクテリウム属:無効
- その他のウイルス全般:無効
- その他の芽胞を持つ細菌:無効
これに対して、原因菌が…
- 大腸菌:グラム陰性の桿菌
- クレブシエラ桿菌(肺炎桿菌):グラム陰性の桿菌
- 腸球菌:グラム陽性の連鎖球菌
- プロテウス球菌:グラム陰性の真正細菌