農業と自然環境とロゴについて | K&K FARM 小原英行のブログ

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同じ江戸川区の門倉農園と共に、発祥の地江戸川区で都内の学校給食を中心に小松菜を栽培出荷しています。

小原農園のロゴ・・・知ってます?w

いやー・・・知らないか。あのねこういうやつ。

 

 

 

え?なんでモンシロチョウ?って言われます。

アブラナ科である小松菜の代表的な昆虫。いや、実際はヨトウムシとかコナガの方が同じチョウ目でも面倒くさいけど・・・

 

有名じゃん?

 

というわけで、モンシロチョウ。

そのモンシロチョウをロゴにしている理由は・・・

 

小松菜農家をやっていて、犠牲になっている昆虫類やその他諸々、植物病理菌とかだって、俺らが農業やってなきゃ一方的に悪者でもないんだよね本当は。

 

でも、そんなこと言ってちゃ商売になんねーわ。

 

 

で、色々学んで小松菜をキッチリ作れるようになりました。その大量の犠牲が目に付くこともほとんどなく。発生前に先読みで防除。そんな感覚でやっていると効率がいい。増える前にキッチリ先読みして、最初の1匹を管理する。

 

 

そういう方法で農業やっています。

そうなるとね・・・犠牲がほとんど見えないんですよ。だから、そういう気持ちを忘れないように

 

 

墓標。(代表としてモンシロチョウ)

 

 

基本的にはね、虫好きなんです。

人類の我儘だけを都合よく通すのも何かダメなのかもなー・・・と反省もしたりします。そんなとき幾度となく目にする一言。

 

 

たまに、我々の農業は生態系を守ってます♪

 

みたいな農業者の言い分を聞くことがあります。

実際、里山の様なものは確かにそれ相応の生態系を守ることもあると思っていて、個人的には好きなもののひとつだけど・・・

 

でも・・・偏ってるよなぁと思う。

だって、栽培作物、またはその作物を栽培する環境を好む生命だけが偏って増えるよね?そして・・・その作物の収穫期が来たらさ、収穫するよね?当たり前だけど。

 

 

農産物の収穫そのものが、病害虫にとってはかなりのダメージ💀

 

 

 

じゃない?だって、害虫たち(この、害虫という表現はあまり好きじゃないんだけど、ここではわかりやすくこのまま書きます。)から見れば、その場にあった食料を根こそぎ奪われるから。餓死しちゃうよね。





太古の昔・・・

 

ティラノザウルスの様な肉食恐竜の近くには、必ずどデカい草食恐竜が居たってね。その草食恐竜が居る環境には必ず彼らが食べていけるだけの森?があったってよ。

 

 

そう、その環境下で生きられる生命の数は決まっている。

そのバランスをね、播種や栽培、収穫は著しく変化させませんかね?


小松菜なんて、収穫日が○日後だったら(病害虫から)逃げ切れるから、もう農薬要らないよね。

 

収穫が最大の防除✨って思ってる。


日々そのように実感しておりますが、多様性や生命を最大の価値としている風な訴えをする農家はこれをどう感じているのかなぁ。

 

 

奪ってる実感はあるのだろうか…。

 

 

随分前になるけど、印象深い一言を聞いたことがある。

 

『石を一つ移動するだけで、その場の生態系は変わるんです』

 

ほんとかよ。いや、ちょっとは変わるんだろうと思う。

けどさ・・・それよりも播種とか収穫の方が遥かに影響度デカくないか?食べられるものが一端は人間都合である区画に増えて・・・でも人間都合で急になくなるわけだよね?

 

 

本当に農業の最大の価値が多様性や生命であるなら、収穫は出来るだけしないか、その多様性をMAXに持っていけるための収穫?間引き?をするよね。


農業の最大の価値は人のニーズにあう農産物をロスなく栽培し、出荷し対価を得ること。そのための手段として多様性を利用している。そこに過ぎないのではないかなぁ。そのためなら最終的に手段である多様性は都合により無くならせることも多々ある。

 

水田の水を空にするあたりはまさに。

 

 

人間の我儘を通す農業をやっている実感がある。その中で、自分なりに・・・

 

使う資材は高い技術を持って無駄なく使い

栽培するからには出来るだけ失敗せず

人間の思い通りに使う農地は無駄に大きくせず

 

そんな気持ちです。

そんな産業から生まれた農産物を無駄なく食べていただけたらと思っています。そのためのロゴ。

 

 

 

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