無農薬ですか?番外 | K&K FARM 小原英行のブログ

K&K FARM 小原英行のブログ

同じ江戸川区の門倉農園と共に、発祥の地江戸川区で都内の学校給食を中心に小松菜を栽培出荷しています。

さて、無農薬が安全だと思って求める消費者・・・いまだいるのでしょうか。



『君が気にし過ぎじゃない?』



なんていう意見を農大の先輩から頂きました。が・・・都内で八百屋をやっている農大の仲間曰く。

※この八百屋をやっているにーちゃんは農薬の仕組みを全部解っていて八百屋をやっています。



都心部の購買、初見来店される方の半分は気にして農薬あるなし聞いてきます。何の判断基準にもならないけど、おまじないよろしく産地(県単位)の購入判別もまだまだあります。で、残り半分は言わないで農薬不使用/産地を選んで買ってく。


つまり、農業界隈じゃない都心部在住のかなり多くの人が農薬あれこれ気にしていますw 但し、誰がどうやって作ったがわかればほぼ解決します。慣行栽培であっても。キーっとなる人は1か月に1名くらい。明らかに選んで買っている人は顔つきが少し不安そうだったり、入るなり悩んでいるように見受けられます。美味しいものを食べたい!という本来の食欲を感じ取れないんですよね。


→彼のブログ http://ameblo.jp/nom3-yukigaya/



って、まだ注目してる人は多々いるんだろうね・・・ただの販売者側の植え付けた付加価値なのにね。


だとすると、有機無農薬が安全だと思ってありがたがっている人も多数いるだろう。まぁ危険ではないから、フツーに高い値段だして購入するのはアリだけどね。でも、美味しさを求めるなら鮮度鮮度。売れ残った農産物は美味しくない。



厳密に言えば、農薬のリスク、有機栽培のリスク・・・それぞれ微量なのだし、ならばそもそも植物が持っているリスクも堂々と取り上げようよ。一部のアルカロイドなんて、結構微量で影響でるよね。でも一般的に販売される農産物については小さすぎるリスクだし、それが小さいということは歴史が証明しているのだから関係ないんだけど。どうやったって小松菜はトリカブトではないわけだし。





また、これだけじゃないんですわ。俺が問題だと常々思っていることは・・・

まともにルールを守って農薬を使用している農家が、俺みたいに知識を持って居ない場合・・・



●萎縮したり、悩んだり。

(もしくは開き直り。開き直りならOK。)



これが信じられん。なんでやねんって思う。別に胸張って農薬を使いまくれとは言わない。それは経費圧迫するから。ルールを守っている範囲で最低限にケチるのがいい。でも、説明できない農家なんて多々いて・・・俺みたくこんな細かい知識まで持っている農家の方が少ない。


朝から晩まで働いて・・・直売に顔出したら『毒食わす気か!』なんて罵られた友人の話は忘れられません。


毒?ちゃんと勉強してこい。って思う。