ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
レッド・ドラゴン

レッド・ドラゴン』の製作は危険な試みでもあった。しかし、期待以上のものを見せてくれた。トマス・ハリス原作のレクターシリーズ第1弾。映画化はこれで2度目となる。『刑事グラハム / 凍りついた欲望』として過去に公開されたこの作品は、『羊たちの沈黙』で確固たるレクター博士像を作り上げた名優アンソニー・ホプキンズによってよみがえる。ハンニバル・レクター三部作の原点にして、シリーズを締めくくる最終章。『羊たちの沈黙』で脚本を手がけたテッド・タリーを迎え、先に映画化されたシリーズにつながる顔ぶれや設定がずらりと並ぶ。レクター博士の指示をあおぐFBI捜査官、ウィル・グラハムにエドワード・ノートン。ウイリアム・ブレイクの絵にインスパイアされた殺人を犯す「トゥース・フェアリー-歯の妖精」と呼ばれる猟奇殺人者にレイフ・ファインズ。原作の世界を忠実に映像化しながら、テッド・タリーとブレット・ラトナー監督は、マスターピースとなっている『羊たちの沈黙』に負けるとも劣らないサスペンス映画を作り出した。アンソニー・ホプキンズは、映画の中心に位置し、強烈な存在感を放っている。サイコ・サスペンスの原点である「サイコ」に通じる雰囲気と素晴らしいキャスト。『レッド・ドラゴン』は、大方の懸念を吹き飛ばす素晴らしい仕上がりとなっている。


GENEON ENTERTAINMENT,INC(PLC)(D)
ハンニバル・ライジング 完全版 プレミアム・エディション

1952年リトアニア。戦争で家族と死に別れ、記憶の一部を失ってしまったハンニバル・レクターは、ソ連の孤児院での厳しい制裁から逃れるため、唯一の血の繋がりを頼りに叔父の住むパリへと逃亡。そこでレクターは、後の彼の人格形成に影響を与えることになる、美しい日本女性との出会いを果たす。ある日、市場で彼女が侮辱を受けたことをきっかけに、彼の封印されていた闇の扉が開き、内なる狂気が葬り去られた記憶とともに目覚めていくのだった・・・。



ワーナー・ホーム・ビデオ
レディ・イン・ザ・ウォーター 特別版

ストーリーという名の水の精(外見は人間と変わらない)を、水の世界へと返すため、管理人が「伝説」を頼りにするというのがユニーク。アパートの住民たちがその伝説で役割を担うという展開に加え、突如として水の精を襲う魔物が現れるなど、すべてが観客の予想を軽々と超えていく。自作に出演するのが大好きなシャマランも、今回かなり重要な住民の役で登場。アパートの個性的な面々が要所で奇妙な笑いをとるのも、シャマラン作品らしい。確かに全体的には“こじつけ感”がなくはない。思わせぶりの演出に、騙されたつもりで乗れるかどうかが問題だ。とにかく「観てみないと分からない」と思わせるのが、この監督の魅力ではある。