20220年11月19日に新潟県南部のヒサマツミドリシジミの採卵に訪れました。
ウラジロガシが沢山生えています。
ウラジロガシは南方系の樹木で沖縄から九州、四国、本州にかけて分布し、本州では新潟県、宮城県が北限とされています。
ヒサマツミドリシジミの♀はウラジロガシの大木の上の頂上部よりも少し下の高さの部分の休眠芽に好んで産卵します。
ウラジロガシは斜面に生えて、大木が多い(木によっては20m以上!)ので木登りには十分注意が必要です。しかし卵がよく付いているのは4~8m位の木に多いので、10m以上のド大木には登らなくても大丈夫です(^_^)。
樹形をよく見て登りやすそうな木を選ぶとよいでしょう。
高枝切り枝バサミで地上部から枝を切ってもソコソコ卵は得られます。しかし長い高枝切り枝バサミはあまり売っていませんし、実際買って使ってみるとかなりの重さで力が必要であり思ったほど卵は得られません。やはり木に登り狙った枝を切るのが基本です。
条件の良い木によっては多くの卵が産まれていますが、木によって当たり外れが大きいのでどの木が良いかの判断は、多少経験が必要です。
条件の良い木は大まかに言うと以下の感じです。
休眠芽が多く付いている4~8m位の木。
頂上部よりも少し下の部分の枝に産卵(手の届くような低い位置、中段の枝には産まれていません)。
周囲を他の樹木等で適度に囲まれており、頂上部付近に適度に陽が当たる。
(♀は午後に西日の当たる頂上部付近の休眠芽に産卵するとされます。)
今年は例年よりも割合多く採卵できました。
産地のウラジロガシ 中央
ウラジロガシ上部のの水平に伸びた枝。 写真中央~上
ウラジロガシ枝
休眠芽に産まれたヒサマツミドリシジミ 卵
休眠芽に産まれたヒサマツミドリシジミ 卵