2018年8月コノハチョウを沖永良部島で採りました。
鹿児島県の沖永良部島産のコノハチョウは沖縄県産のものと比べると小型なのが特徴です。
特に♂はかなり小型の個体が主です。
しかし中には、結構大きめの個体も混じります。
♀は沖縄県産に比べるとやや小型となりますが、♂の小型の度合いよりは小さく、結構沖縄本島産に近い大きさのものもいます。
コノハチョウ♀は通常は暗い樹林内にて生息し産卵行動をとり、時に樹液を求め比較的明るい場所に出てきます。
今回の♀は、暗い樹林内で産卵行動をとっているものを数頭採りました。
ちなみに沖永良部島はハブが生息していないので樹林内もあまり怖がらず入っていけるという大きなメリットがあります。
コノハチョウは食草のオキナワスズムシソウに産卵する場合も多いのですが、何故か食草以外の樹木、シダ、クワズイモ、枯葉等にも産まれます。
今回採った♀もオキナワスズムシソウ以外の地表近くの植物に産卵体勢をとっていました(探しましたが結局卵は見つかりませんでした)。
産卵時の♀はテリトリーを張る♂の敏速な飛び方とは異なり、フワフワとゆっくり地表近くを産卵場所を探しながら飛んでいます。時には大型の蛾がゆっくり飛んでいる様にも見えます。
♀を採るならこういった習性を知っておくといいと思います。
2018年8月 沖永良部島産 コノハチョウ ♂
上 2頭 小型の♂個体
下 1頭 大きめの♂個体
2018年8月10日 沖永良部島 大山 コノハチョウ♀の見られた樹林近くの遊歩道
暗い環境
2018年8月10日 沖永良部島 大山 コノハチョウ♀の見られた樹林内
暗い環境 デジカメで撮ったので明るく写っていますが実際はもっと薄暗い環境です。
2018年8月10日 沖永良部島 大山 コノハチョウ♀の見られた樹林内
暗い環境 デジカメで撮ったので明るく写っていますが実際はもっと薄暗い環境です。