カラスアゲハ⑦石垣島 | 蝶好きなhideのブログ

蝶好きなhideのブログ

蝶を採ったり飼育したりするのが好きな62歳のおじさんのブログです。
どなたでもお気軽にコメントください・・・!
右下のテーマは、アゲハチョウ・シロチョウ・タテハチョウ・シジミチョウ・セセリチョウ・ジャノメチョウ・マダラチョウの順に並んでいます。

さて、ハンドペアリングをやってみましょう。

左手に♀を持ち、右手に♂を持ちます。

お互いの尾部を近づけると♂は把握器を自発的に開き交尾しようとします。

しかし♂が把握器をなかなか開こうとしない場合は、♀の尾部を♂の把握器に押し付けるようにして♂に性的(?)刺激を与えます。

これでも把握器を開こうとしない場合は軽く腹♂の腹部を両指で押して把握器を開かせ交尾させます。

しかし腹部を押す指の力が強過ぎるとと♂が弱りますので気を付けます。

うまくいかない場合は♂を休ませ翌日にするか他の交尾意欲の強い♂を使います。


時々ある失敗は、♂が把握器で♀の尾部をはさんでいるだけで鉤器、陰茎が♀の交尾口に入っていない場合です(ただ尾部がくっついているだけで交尾は成立していない)。

交尾には、♂が①把握器で♀尾部をはさむ、②鉤器を交尾口に挿入し引っかける、③陰茎の交尾口への挿入の3段階が必要です。

アゲハ類であれば交尾時間は通常60分位ですが、ちゃんと交尾していないと♀が翅をばたつかせたり暴れて動き出し短時間で尾部が離れてしまうことが多い。

しっかり交尾が成立していれば♀が暴れて動き出そうとすることはまずありません。


拙い経験でしかありませんが交尾させる場合、♂の尾部を♀の尾部に押し付けすぎるとかえって♂の鉤器、陰茎が♀の交尾口に入っていかない気がします。

交尾する気になった♂は把握器で♀の尾部をはさんだ後、鉤器、陰茎を♀の交尾口に自発的にお腹を前後にもぞもぞと動かして交尾しようと試みますので、適度に♂の尾部を♀尾部にあてがい、後は♂の自発性に任せた方がうまくいくと思います。


以下のYouTube 画像も参考になります。

https://www.youtube.com/watch?v=N3Fuw7Vf62U

https://www.youtube.com/watch?v=D6yG_JTmnZ8



失敗例 左カラスアゲハ♀ 右♂ 交尾をさせたつもりでしたがただ♂が♀の尾部を把握器で挟んでいただけ。 くっついていた時間は40分ほどで産まれた卵は無精卵でした。


失敗例 左カラスアゲハ♀ 右♂ 交尾をさせたつもりでしたがただ♂が♀の尾部を把握器で挟んでいただけ。 くっついていた時間は40分ほどで産まれた卵は無精卵でした。

成功例 上が♂ 下が♀ こちらはハンドペアリング成功例 交尾時間60分

♀は交尾がうまく成立すると、翅をばたつかせることなくじっとしている。


交尾が成立したらネットにそっとペアを止まらせる。

交尾が終了したらばお互い自然に離れる。