おはようございます2日目のはじまりです
夜は放射冷却で今年一番の寒さだったようで冬用の寝袋を使っていたのですが
何度か足が寒くて目を覚ましました!
こんなことなら厳冬期用を持ってくればよかったと今回も反省(笑)
いつもなら薄暗い時間から目が覚め行動を起こしていたが
今回は普通に6時に起床。
焚き火を始めると動物が警戒するので火を点ける前に朝の湿原をお散歩
まだ陽が上らなく寒いが空気が引き締まり、とても気持ちイイ
ぐるりと湿原を1周歩いてまわったが
野鳥が飛び立った以外は期待していた哺乳類には会えませんでした。
そしてテン場に戻り焚き火開始
てっきり朝露で着火に手こずるかと思ったら
空気が乾燥していたようで全く地面やテントも濡れていない!
うぉ~ やっぱり火があるとあったけ~
朝は簡単にパンで済ませます
軽くあぶったカリカリバケットに半熟たまごやコーンをのせて食べる。
寒い場所で食べる暖かい食事は生き返る~
熱いコーヒーを飲んで焚き火で温まっていると幸せすぎて再び睡魔が・・・
けっきょくテントに戻り二度寝
10時にもなると森の中にも日差しが入りテントはビニールハウス状態で
暑くて目が覚める(笑)
陽が入れば気温はどんどん上昇
ハンモックを持って湿原へ移動し焚き火臭いアウターを脱ぎ捨て読書の続き。
風もなく木々からの木漏れ日と耳に入ってくる鳥の声
幸せすぎる~
読書に集中してたら2時間なんてあっと言う間!
小腹がすいてきたので余り物の食材を全部つかってラーメンを作る
予備食のカレーパンも一緒に焼いてカリカリ・カレーパンの出来上がり~
もう焚き火で調理すれば何でも美味しい
そして本を完読。
表紙に釣られ衝動買いしたが良い本でした
なにか無性にムギ君に会いたくなってきたよ!
それでは撤収。
焚火周りを解体し人の居た形跡は完全になくす。
それがキャンプの流儀です
出発前にバイクの燃料を再確認すると・・・
なんか異様に少ないんですけど~
前日、家から出発するときにタンクを覗いたら半分以下だったが
積載してるのでブン回すことはないしRESに切り替えても20kmは走るので
行く途中にスタンドがあれば入れればいいやぐらいに思っていた。
結局、渋滞を避けるため林道&農道だけで来てしまったのでスタンドは無かった(笑)
それでもRESに切り替えればスタンドのある国道へは行ける範囲なのでそれほど気にしたなかった。
でもでも タンクを覗くとヤバイくらい少ない
もしやと思い燃料コックを見ると・・・
既にレバーはRESの位置に・・・
一瞬にして思考回路がフリーズした
そう言えば前回TWで藪漕ぎ遊びをした時 RESに切り替えた記憶がよみがえった(笑)
ま~ 深く考えてもしょうがない、
今の残量で何とかスタンドまでたどり着けるか腕の見せ所です
極力エンジン回転を上げないように下界を目指す。
ここまでくれば集落までもう少し
しか~し 集落に下りてきたとたんにEND
車体を傾けコック側にガソリンを送っても500mぐらい走って全て終了
まっ 山中でのガス欠だけは回避できたのが不幸中の幸い。
逆に考えれば、こんなトラブルも思い出になるのであった方が楽しいでしょ(笑)
ちょうど近くに空き地があったのでバイクをデポ。
携帯を使って近いGSを探すが田舎のGSって家族経営店なので
日曜日ってやってないんですよね~
営業しているGSは国道に出ればあるのですがその店までは最短ルートで6,8km
バスも通ってないので歩けば片道2時間半ってとこでしょ!
もちろんタクシーを呼ぶという方法もありますが
そんな楽をする行為は山遊びには邪道過ぎて絶対にやってはいけない自分のルール(笑)
現在、時間は14時 バイクに搭載してある燃料ボトルをもってGSまで歩いて往復5時間
1ℓの燃料をバイクに入れ国道から帰ればGSがあるので再び給油し2時間あれば自宅に帰れる。
うん 今日中には帰れる
行けると分かればすぐに行動開始!
貴重品だけバックパックに入れバイクから予備ボルトを外し歩き出す。
ただ もう一つ案がある。
それは農家さん!
一般家庭には自宅にガソリンなんて保管していないが農家なら農機具に何かしらの燃料を使うので
ガソリンを保管している確率が高い
見渡す限り自販機ですらない、絵にかいたような田舎道ですが農家らしい家は点々と存在している
歩きながら外で作業でもしている人とか居ないかな~なんて思いながら歩いていると
500mも歩かないうちに庭先でエンジンブロアーで落ち葉を飛ばして作業している人が居る
これはチャンス
歩きながらエンジン音を聞くと2stのエンジン音
ブロアーの形状を見ると今式の樹脂で覆われた新しいタイプ
これなら混合50:1でしょ おぉ~イケるかも
怪しい者だと思われないように丁寧に訳を話すと「それは大変だ!」と大きな倉庫に案内された。
そこには木材加工機などが並びきれいな作業場!
農家ではないようだが倉庫には新車の除雪機なんかも置いてある
ガソリンは無いが2st作業機用で市販されてる混合ガソリンならあるという
最悪25:1でもOKだと思っていたがやっぱり50:1でビンゴ(笑)
ちょうど今使っているブロアーに入れたあまりがあるから「これで良ければ使っていいよ」って。
4ℓ缶には1ℓぐらいまだ入っている
おぉ~ 神だ
何度もお礼をしボトルにガソリンを入れようとしたら軽トラを出してくれて
「ほれ 乗れ」って!
歩くのでいいですよと断ると「バイクの所まで連れって行ってやるから」と・・・
なんて良い人なんだ
断るのも、むしろ悪いような気がしてきてお言葉に甘えて・・・
ポンプまで用意してくれTWに混合ガソリンを入れキャブにガソリンが入れば見事に息を吹き返す
最新のインジェクションならマズいかもしれないがTWの作業機並みのエンジンなら全く問題なし(笑)
軽トラで送ってくれた方に何もお渡しするものが無いので代金を支払おうとすると
「そんなのいいから」と言って逃げるように去って行ってしまった
田舎の人ってほんと優しい良い人だ
このお礼は後日、必ずします。
ってか もう一度会って知り合いになりたいぐらい感じの良い年配の方でした
その後 国道まで出てGSでガソリン補給
タンクに入っていた混合も6ℓで薄めれば0と同じ(笑)
帰りも渋滞を避け2つの山越えで明るいうちに帰還できました
今回のキャンツーは何てことのない自分の初歩的な失敗が招いたミスが
結果、凄く良い方へ向かい
キャンプしながら読んだネコとの絆の話や今回、助けてくれたおじさんの優しさ
「きずな」がメインのキャンプとなりました