昨日は有給使って新潟県の平標山に行ってきました
平日のため入山者は少ないだろうと思ったが
駐車場には既に7~8台の車が
あちゃ~ 完全に出遅れました
期待はしていなかったがやっぱり雪が少ない
例年なら林道も雪に埋まり山の斜面と同化しているが
今年は土も見え、しっかり道になっている。
林道から入山口に入ると、これまた珍しく沢が顔を出している!
この積雪の無さは四月後半のの景色です。
登り出して1時間 ようやく平標山の姿が現れる
時間は10時 最後尾の出発なのでファーストトラックは諦め
マイペースでゆっくり登ることに・・・
まだ尾根に取り付く前の下部でも、雪が少なく暖かい日が多いせいで
雪面はサンクラストでカチカチ そこへ薄ら新雪が乗っているので
シールが滑ってまともの登れない
例年ならこんな場所からスキーアイゼンは使わないが
体力維持で早めに装着
クラスト斜面と格闘しながら尾根まで登り上げ成功
雲一つない快晴ヒットです
登ってきたルートを振り返ると頭がフラットな苗場山がクッキリ見える
この日は尾根に出ても風がなくフリース1枚でも額からは汗がポタポタ
普段なら風の強い尾根なので、ここからスキーアイゼンを使うところだが
2月とは思えない気温上昇で尾根の雪は緩み後半はシールのみでハイクアップできるほど!
スタートして3時間 水分補給以外はノンストップで
3組みのバックカントリー組み抜いて
平標山(たいらっぴょうやま)1983mのピークハント
山頂には途中で挨拶を交わした同じ群馬のATスキーの方のみ
登りながらの足跡を見る限りでは
先行者はツボ足の登山者とスノーシューの山ボーダーのようだ
2月だったらこの標識も霧氷に覆われ見えないほどだが
これは5月のGWのようだ
それでも相変わらず山頂は強風なのですぐさまアウターを着込んで冬支度
雲一つない ド・ピ~カ~ン
山頂から北には巻機山や越後駒ケ岳までクッキリみえる~
東には険しい山々が連なる谷川連峰
群馬県側には珍しく富士山まで見えました~
登りながらドロップポイントを探しながら来たが山頂から見ると
更に雪の少なさが分かる!
ブッシュはともかくこの時期で笹が埋まっていないなんて
もう20年近く通っているが初めてです
一応 本日のドロップポイントは西の小ピークから
コルにある唯一の風よけポケットでこの日初の休憩を
いつもの事ですが行動食を取らずに一気登りしたので
エネルギー切れでヘロヘロ
暖かいコーヒーと高カロリー食品でお茶タイム
一歩踏みだぜばフラつく程の強風ですがここだけは風がなく別世界
お茶をしながら思う存分景色を楽しんだあとはいよいよドロップ
装備チェックをしてブースのバックルを締め気合を入れる
下部から雪の繋がりを観察してルート設定はできているが
さすがに割れの深さまでは見えなかった!
こちら面は毎年割るので想定内でしょ(笑)
山頂で会った皆さんは登ったルートで引き返すようなので最後尾スタートですが
南面は自分一人の貸切状態
もちろんファーストトラック頂きま~す
小ピーク直下はサンクラストで板がバンバン弾かれる
50mも滑ると今度はモッサリと重い新雪かと思いきや
突然フィルムクラストで速度が出たりコロコロ雪質が変わる
更に最悪なことにコンタクトレンズの調子が悪い
左目が曇りガラス越しに物を見ている様で視野が曇って雪面との遠近感が分からない
マジやべ~
いったん斜面で横になりコンタクトを調節しても視界は変わらない
えっ 何 なんで見えないの~
予備のコンタクトは持っていないので、あまりいじって落としたらそれこそ大変。
登りながら目に異変を感じていたがてっきり汗が目に入ってボヤけているのかと思っていた。
まっ この状況下ではできることはもう無い
先ずは安全な場所まで滑り降りましょう
滑ると自分が起こした表層ブロックやスノーボールが目の前を流れていくので更に酔いそう
まっ 効目は正常に見えているだけ良しとしましょう
安全な場所まで滑り降りたらお待ちかねのランチです
雪面に穴を掘り簡易テーブルの出来上がり~
平標山を正面に最高の特等席です
気温は9℃もあり下部はGWの雪山のよう
雪を握ると水分を含んだスポンジのように水滴がポタポタ絞れます
滑りには不適合な腐れ雪です!
食後にコーヒーを飲んだら昼寝したくなりました
のんびりタイムでくつろいでいると何処からともなく人の声が
山に目をやると雪崩です
よく見ると斜面には3人のスノーボーダー
距離は離れているが念のため誤信号を出さないように
ビーコンを捜索モードに切り替える。
最悪の事態を想定し、しばらく彼らの様子を伺うと捜索行動はとっていなく
順番にデブリを避けながら滑り下りてきている
よかった 救助に行かなくて済んだ(笑)
おそらく登りでいちばん最初にパスしてきた3人組の山ボードを背負ったグループでしょう
雪崩は誰か1人がスキーカットで起こした点発生で
クラスト面の上に載った水分タップリの表層がゆっくり流れたのでしょう
これが厳冬期の軽い表層で面発生で流れたたら間違いなくデブリの中で永久冬眠でしょう
のんびりと1時間ほどコーヒータイムを取ったあとは少ない雪を拾いながら下山です
がっ ここでまた問題が・・・
例年なら倍以上の積雪があるので、この時期は沢も埋まっていますが
今シーズンはガッツリ沢が流れてる~
そのおかげであちこちで足止めをくらい藪の餌食に
ここまで雪が少なかったとは・・・
結局、板を脱ぎ沢を超え何とかハイクアップルートと合流
最後にこんな試練があるとは思ってもいなかったのでランチで水を使い切ってしまい
半脱水症状
林道近くまで滑り降りてくると雪面に2歳児ぐらいの可愛い手形が
小型のイエティーかと思ったら薄ろ足がモロ猿ですね~(笑)
そして林道はもう目の前ですが雪が切れてる~
板を脱ぐのもめんどくさいのでそのまま強行突破し
最後に林道を滑って車に戻り下山届けを提出し無事帰還。
帰宅後にコンタクトレンズを外し調べてみると
レンズの真ん中に製造上のミスなのかキズのような曇があることが分かった
まっ 何でも経験です トラブルは後の改善策になりますから~