取材カメラとして活躍中の Vlogcam ZV-E10 ですが、旅行に持っていきました。

結論から言いますと、思い出を写真と動画の両方残せて、しかも荷物にならない。とても便利でいいカメラです。

 

 

旅に持って行ったレンズは、16-50mmのズームレンズのみ。コンパクトで軽くて、ストラップをつけて首から下げていましたが、全く疲れません。

(以前、これよりも小さくて軽い vlogcam ZV-1を使用していましたが、ストラップがつけられずグリップも握りにくくて意外と携帯するのに不便でした。)

 

単焦点レンズも考えましたが、作品を撮りに行く旅行ではないので、ここは思い切ってズームレンズ1本としました。

 

旅行はとにかく、じっくりカメラを構える暇がありません。一人旅ならまだしも、家族と一緒となるとカメラを構えている間に置いていかれます。

サッと構えて、サッと撮れることが重要です。

 

まず、旅に備えて設定を変更しました。

一番悩んだのが、C1ボタン。デフォルトでは「背景ボケ切り替え」になっていますが、私は他のSONYのカメラと統一して「フォーカスエリア」を設定しています。

 

 

旅先で写真を撮りたい時、ピント合わせの場所を「フレキシブルスポット」で決めて・・・と思っていましたが、結局「ワイド」が一番重宝しました。ワイドに設定すれば殆ど不自由しません。顔認証、瞳フォーカスも性能がいいので大変便利です。

フォーカスエリアを変えることはそんなにありませんでしたので、次回旅行で使用するときは「背景ボケ切り替え」に戻そうと思います。

 

カメラを構える際、モニターを見るといつも「トラッキング」が機能していました。それがなぜかその時は分かりませんでしたが、首から下げているとモニターに触れるので、タッチ操作が効いてしまうのですね。タッチ操作は切っておいた方が良さそうです。

 

 

 

 

「静止画/動画/S&Q切換ボタン」は常に、「静止画」です。この状態だと、シャッターボタンを押せば静止画が、録画ボタンを押せば動画が撮れます。

 

動画の設定はあらかじめ行なっておきます。
色々事前に設定して試しましたが、「おまかせオート」が最も安心だということがわかりました。

 

最初は仕事感覚で、シャッタスピードは1/50で、などと考えていましたが、いちいちNDフィルターを着けたり外したりといったことは旅先では無理です、ここは割り切って「おまかせオート」が最も安心です。

 

「手ぶれ補正」は「スタンダード」一択です。歩きながら撮る、というシーンはあまりありません。構成を考えて撮れば、そんなに必要なシーンではありません。

 

写真の設定です。絞りなど変えて撮りたいシーンもあると思っていましたが、「プログラムモード」で何の不自由もありませんでした。RAWで撮影して後で現像する、と割り切りました。

 

以上が、ZV-E10の旅行設定仕様です。

でも、カメラに慣れていない方は、設定は全てオートでカメラ任せでも良いかもしれません。


 

 

バッテリーですが、手持ちの3本全て持っていきましたが使ったのは1日2本です。思ったより持ちますね。主は旅を楽しむことですから、当然ですね。

 

ZV-E10 は、動画に特化したミラーレスカメラですので、本来であれば普通のミラーレスカメラを持っていくのがいいのだと思います。

しかし動画を撮る時、大事なのが音。外部マイクは大袈裟になるし荷物にもなるので、着けたくない。そうなると、Vlogcamは理想の仕様になっています。動画をメインとして、写真を撮りたい方には ZV-E10 はいい選択だと思います。

 

全てが良かった、というわけではありません。
録画中、ズームを使うとモーター音が入ります。また、録画したつもり、が意外とありました。録画中はモニター全体に赤い枠が表示されますが、それよりも録画時間、またはタイムコードのカウント表示が大きいと安心します。(そんなこと言うの、プロだけでしょうか)「REC」の文字や赤いランプが付くのもいいと思います。

 

できるだけ最小限の持ち物で、旅の思い出を写真と動画で撮りたい。そんなニーズにZV-E10は応えてくれると思います。他のAPS-Cカメラと比べてもお値打ちなのでオススメです。