FX30が手元に届いて一ヶ月半、まだまだ使用回数が少ないですが、少しづつ慣らしています。

 

映像撮影はこれまで業務用ビデオカメラで行ってきたので、FX30はちょっと勝手が違い、思わぬトラブルもあります。
今回は、そんな失敗談です。

 

 

1月15日、岐阜県飛騨市古川町では「三寺まいり」という習慣があります。親鸞聖人の命日の前日、三つの浄土真宗のお寺をお参りします。

 

私が子供の頃、真っ暗な夜道を両親に連れられ寒い中お参りし、帰りに暖かい中華そばを食べて帰った思い出があります。
平成に入ってから、地元の観光資源として広く報じられ、賑やかな行事となっています。
明治時代、長野県の製糸工場に出稼ぎに行っていた地元の若い女性達が帰郷し、着飾ってお参りに出かけたことが、嫁を見立の三寺まいりと言われるようになったことから、恋愛成就のイベントとして報じられてもいます。
千本ろうそくや灯籠も平成以降に始まりました。

 

 

私も例年通りお参りに三つのお寺を回りましたが、今年はFX30を手元に、撮りながら行ってきました。

 

この行事、全国からシャッターチャンスをねらってカメラマンが集まることでも知られています。

 

着物姿の女性が千本ろうそくに手を合わせる姿はとても画になりますが、私は主に地元の人たちのお参りする姿にレンズを向けました。

 

今回は、24-105mm の標準ズームをつけて撮ることにしました。あまり広角側は撮らない予定です。

 

 

Log設定は「Cine EI」で、Base ISOは2500。夜の行事を試すチャンスです。

 

お参りしながら、約1時間の撮影。構成は考えず、気がついたものを撮るスタイルです。

 

撮影後半、失敗に気づきました。

 

BASE ISO を2500に設定したはずが、800に!

 

夜間の撮影は初めてで、この800と2500の違い慣れてなく800に設定が変わっていることに気づかず撮り続けていました。
しかし、夜の暗い感じが返ってよく出てて、OKとしました(汗)

 

失敗の原因は、カスタムキー設定です。

 

800と2500を切替しやすいよう、カスタムキー設定をこなったのですが、その設定先をコントロールホイールの右側に設定していました(写真)

 

 

この場所、危険です。親指の付け根あたりがここに触り、知らず知らずのうちにこのキーを押していました。

 

この場所は、触っても撮影内容に影響のないものを設定するのをお勧めします。

私も早速カスタムキー設定を見直し、再設定しました。

 

そんな失敗素材を含んだ、

撮れ高だけで繋いだのがこちらです。

 

暗い感じは、子供の頃見た風景のイメージです。

 

 

この日、日中は雨で一度は撮影を諦めましたが、夜になって雨も止み、冷え込みも強くなく、素手でカメラ操作ができました。
三脚も使わず、全てハンディです。

 

業務用ビデオカメラとの操作で一番違うのが、カメラの持ち方です。
FX30は形状が一眼ミラーレスカメラと同じなので、手首をグッと縦に構えず自然な形で持てるのが、私には大変しっくりきます。

視点は少し下がりますが、肘を脇につけて安定させて撮れるのが気に入っています。

 

初めての夜間撮影、失敗もありましたがいろんな可能性を感じる撮影となりました。