今週水曜日、
【和楽ぎの呼吸法お稽古~基本編①】の新しいクラスがスタートしました。
今回のクラスには、
これまでで最高齢79歳の方が参加!!
娘さんのCさんがお連れになったお母さま。
聞けば、数年前に手術を受けられて以来、
身体のあちこちに痛みを感じるようになって、
今もその苦しみの只中にいらっしゃいます。
病院で診てもらっても、
痛みは軽減されないどころか気のせいだと言われる。
お医者さまからは、何種類もの薬を処方されて、
真面目に飲んでらっしゃる様子。
一生懸命運動しているのに、
なかなか体温が上がらない。
夜も眠れないので薬を使う、
やめたいと思うけど、眠れないから飲む。
こんなお母さまを心配されて、
呼吸法のお稽古に誘われたCさん。優しい娘さんです。
お母さまのお話を伺いながら、そして呼吸の様子を拝見して、
すぐにでも直したほうがいいな、と思ったのは口呼吸。
口呼吸はとても危険です。
フィルターを通さずに直に雑菌やウィルスを体内に取り込むので、
免疫力の低下を招いて、さまざまな病気を誘引します。
ところがお母さま、
深呼吸は、口を大きく開けてするものだと、
ずっと信じてされてこられたので、
体にその呼吸の仕方が染み込んでいらっしゃる。
そして深呼吸をする必要のない場面でも、
口は常に開いているので、口呼吸にならざるを得ない。
さらに厄介なのは、
口呼吸が習慣になっている為に、どんな場面でも大きな胸式呼吸。
エネルギーを使いっぱなし。
鼻呼吸さえできるようになれば、
きっとお母さまの体は劇的に良くなるはず
お母さまの痛みや苦しみの原因のひとつが分かって、
明るい光が見えるようでした。
呼吸法の実践の時間、お母さまには仰向けになっていただいて、
私はただ、胸を動かさずに鼻で息をするように誘導。
ご本人が気づかないうちに、口が開いてしまうのを
頻繁に注意を促すのが私のしたこと。
15分から20分、もう少し長かったかもしれません。
「ああ、気持ちがよくなりました」
そう言って立ち上がられて、お着替えに行かれました。
・・・
帰ってこられて
「あの、すごく不思議なんですけど、
いまトイレに入って…、いつもの痛みがなかったんです!
こんなこと、初めてなんです。呼吸の効果でしょうか!」
と、驚いた様子で報告して下さいました。
実は、私も驚きました。
効果を期待しすぎずに、焦らずに続けてくれたらいいな、
と思ったばかりでしたので。
でも、実際、
いつもとは違った呼吸をすることで、
お母さまの体の中で、何かスイッチが入ったんだと思います。
そういえば、パソコンや電気製品の調子が悪くなった時、
強制的に電源オフして再稼働させませんか?
あんな感じ??
そして、ひょっとしたら、
呼吸はいいよ! 続けるといいよ!
っていう、お知らせなのかもしれないなぁ。
そんな風にも思いました。
呼吸法に期待されること、目的は人それぞれ。
心を調えたいとおっしゃる方もいれば、
体の不調をなんとかしたいとおっしゃる方もいます。
大切なのは、
自分のからだには治る力があると信じること。
信じられないという思いが邪魔しそうになっても、
信じることをやめないこと。
だって、ちゃんとそれはあるから。
そして幾つになっても、諦めないこと。
私たちのからだは、その役目を終えるまで、
最後までちゃんと働くようにプログラミングされています。
それを邪魔をしているのは、
その体の持ち主の使い方だと思うのです。
まずは、ちゃんとスイッチが入っているか、
確認する必要がありそうです。
そのスイッチが呼吸。
今回79歳のお母さまが体験されたように、
ちょっと呼吸の仕方を替えただけで、
まだまだからだは喜んで、最高の仕事をしてくれます。
呼吸スイッチの切り替えができるのは、
そのからだの持ち主だけ。
今回、Cさんのお母さまのおかげで、
大切なことを学び直した気がします。
ありがとうございました。
【はじめての呼吸法講座~お稽古よりも大事なキホン】募集中です
その後の【和楽ぎの呼吸法お稽古~基本編】は、
以下の日程で受け付けております。
【和楽ぎの呼吸法お稽古~基本編①】3/31(火)10:30~12:30
詳細&参加申込み
【和楽ぎの呼吸法お稽古~基本編②】3/11(水)14:30~16:30
3/19(木)14:30~16:30
詳細&参加申込み
【和楽ぎの呼吸法お稽古~基本編③】3/25(日)14:30~16:30
3/29(日)14:00~16:00
それぞれ別日程でご希望があれば、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
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