漢字の「己」の成り立ちについて、『漢字源』には次のように記載されています。
★ 己は、古代の土器の模様の一部で、屈曲して目立つ目印の形を描いたもの。はっと注意を呼びおこす意を含む。人から呼ばれてはっと起立する者の意から、おのれを意味することになった。
うーん。分かるような分からないような。
十干としての己について記載されている古代の文献をご紹介します。
まず西暦100年頃に書かれた『説文解字』より。
★ (己は五行説では「土」。「土」は他の五行の中心である事から)己は中心的存在です。万物が避けて(土中に)蔵(かく)れ、詘折(くっせつ)する形を象(かたど)っています。
「詘折」という言葉は、漢字の成り立ちとしての「屈曲」というイメージからきているのでしょうね。今の言葉でいえば「紆余曲折」となります。
次に、西暦600年頃に書かれた『五行大義』には十干としての己について、次のように記載されています。
★ 己は紀です。万物が生長し、初めて物事が成就したとき、そこに「紀(筋道)」が現れる様子をあらわしています。
干支の世界の得意技。「己」を含む漢字から「己」の意味あいを取っていく。「紀」に「己」が含まれていますね。
「紀」とは筋道、秩序、規律のことです。
したがって、己の意味合いとして「筋道を立てて行動する」「秩序立てる」「規律を正す」というメッセージを読み取ることができます。
また、「己」は「おのれ」ですから、「利己的な思い、言葉、行動」には十分注意すべきです。
それでは甲からの流れを樹木に例えて見てみましょう。
甲:土の中で種から芽が出た。物事の始まり。
乙:地表を目指して芽が伸びていく。産みの苦しみ。
丙:芽が地表に出る。ついに日の目を見る。
丁:盛んに成長する。下からの突き上げに注意。
戊:枝葉が茂り、成功へと突き進む。
己:紆余曲折を経て、物事が成就。
実はある意味、植物の成長物語【第一部】は、ここで終了。庚からは【第二部】に突入します。どういう意味で【第二部】が始まっていくのかは、庚でご説明致します。
さて、紆余曲折とはプラス面とマイナス面があるということです。
プラス面を大きく出すために、重複しますが、乙の時期には次のことを意識しましょう。
1 筋道を立てて行動しよう。
2 物事を秩序立てよう。
3 規律を正そう。
種明かしをすれば「紀」を意識するということです。
また、マイナス面が出てこないよう、利己的な発想をしないよう、注意しましょう。
★ 己は、古代の土器の模様の一部で、屈曲して目立つ目印の形を描いたもの。はっと注意を呼びおこす意を含む。人から呼ばれてはっと起立する者の意から、おのれを意味することになった。
うーん。分かるような分からないような。
十干としての己について記載されている古代の文献をご紹介します。
まず西暦100年頃に書かれた『説文解字』より。
★ (己は五行説では「土」。「土」は他の五行の中心である事から)己は中心的存在です。万物が避けて(土中に)蔵(かく)れ、詘折(くっせつ)する形を象(かたど)っています。
「詘折」という言葉は、漢字の成り立ちとしての「屈曲」というイメージからきているのでしょうね。今の言葉でいえば「紆余曲折」となります。
次に、西暦600年頃に書かれた『五行大義』には十干としての己について、次のように記載されています。
★ 己は紀です。万物が生長し、初めて物事が成就したとき、そこに「紀(筋道)」が現れる様子をあらわしています。
干支の世界の得意技。「己」を含む漢字から「己」の意味あいを取っていく。「紀」に「己」が含まれていますね。
「紀」とは筋道、秩序、規律のことです。
したがって、己の意味合いとして「筋道を立てて行動する」「秩序立てる」「規律を正す」というメッセージを読み取ることができます。
また、「己」は「おのれ」ですから、「利己的な思い、言葉、行動」には十分注意すべきです。
それでは甲からの流れを樹木に例えて見てみましょう。
甲:土の中で種から芽が出た。物事の始まり。
乙:地表を目指して芽が伸びていく。産みの苦しみ。
丙:芽が地表に出る。ついに日の目を見る。
丁:盛んに成長する。下からの突き上げに注意。
戊:枝葉が茂り、成功へと突き進む。
己:紆余曲折を経て、物事が成就。
実はある意味、植物の成長物語【第一部】は、ここで終了。庚からは【第二部】に突入します。どういう意味で【第二部】が始まっていくのかは、庚でご説明致します。
さて、紆余曲折とはプラス面とマイナス面があるということです。
プラス面を大きく出すために、重複しますが、乙の時期には次のことを意識しましょう。
1 筋道を立てて行動しよう。
2 物事を秩序立てよう。
3 規律を正そう。
種明かしをすれば「紀」を意識するということです。
また、マイナス面が出てこないよう、利己的な発想をしないよう、注意しましょう。