祝・帰る時にはコルセット不要 /越谷の整体陽だまり | 越谷の整体院【 陽 だ ま り 通 信 】

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副題:【整体師のぼやき】

ものぐさな私が、ブログを始めてしまいました。
主として当院患者さんのためにですが、迷い込んでしまった方も歓迎です。
お暇な時の、ちょっとした楽しみになれたら幸いです。




【祝・帰る時にはコルセット不要】





お久しぶりです。





おお、月に10本のノルマと言っていた頃が嘘のようだ。今月これが2本目。





…ごめんなさい。





何を書こうか迷ったんだけど、しばらくぶりなので、ここはやっぱり本来の趣旨に則り本業ネタがふさわしいと思いますので、たまには症例を挙げてみたいと思います。





クライアントは50代の女性でした。来院理由は急性腰痛症のため。











問診





クライアントは上記のように50代の女性。


訴えは腰痛。


それまで腰の痛みは感じたことがないが、1か月ほど前に久しぶりにかかとの高い靴を履いて遠出したせいか、翌日朝起きると腰を痛めていた。





しばらく様子を見ていたが、いつまで経っても一向に収まる気配がない。そこでマッサージを、と思い60分2980円のところに行ったが、まったく効かなかった。「ああいうところに行った自分が間違いだった」とのこと。いえいえ、どこを選んだらいいのか分からないものですよね。そこでネットで調べて当ブログを発見。来院の運びとなった。








トリートメント





腰の痛みは少し上のほうに感じる。肋骨より下から骨盤との間、だそうだ。


最初におおまかに、体幹を前屈と後屈してもらい、どちらが痛むかと聞くと「両方だけど、どちらかというと後屈」と言う。後屈とは、もちろん腰を反らす動き。


腰椎スプリングテストでは、やはり胸椎(ごめん、ここだけ胸椎)12番の左後方。連続する形で腰椎2番も同じく左後方変位。腰方形筋は圧痛をはっきりとは認められず。が、念のためここも併せて、上記胸腰椎ともストレイン&カウンターストレインで加療。大腰筋をマッスルエネルギーテクニックで緩める。





すると、訴えていた痛みは取れる。


が、イマ一つ釈然としない表情をしている。まだ痛むのだそうだ。


そこは最初訴えていたところよりも下のほう。


再び体幹前後屈テストをすると、「反らす方は痛まなくなったが、前に倒すと痛む」と言う。


腰椎4、5番も左後方変位。ここもカウンターストレインで矯正。ついでに骨盤仙骨と腸骨も検査。


仙骨は陰性(異常なし)。腸骨には両側とも軽度の陽性がありそう。ここも矯正。


すると、状態は良さそう。





ぎっくり腰の場合、先ず矯正から入る事にしている。強い痛みを初めに取ったほうが何かと良いからだ。で、痛みは取れたので、次に予後のため、筋・筋膜リリースに取り掛かっていた。





そうしたところ、「今度は下のほうが痛んできたんですけど…」とおっしゃる。


そこは臀部(お尻です)梨状筋。次から次へと、な感じ。


ここで少し考える。所定の時間が迫ってきたからだ。


梨状筋は基本的に厄介な部位だ。こじれると少し長い期間を要する。丹念に緩めると時間がオーバーしてしまい、料金が加算される。しかし、今まで痛みを感じなかったこと、他の所が緩んで初めて表出してきた痛みである事から、こじれていないと判断。カウンターストレインのみで緩めることにした。


そこまで加療して、状態を確認してもらう。もうどこにも痛みを感じないと言う。終了とした。


「急性の痛みは2週間以内くらいだと1回で済むことが多いのですが、1か月経過していると少し微妙です。もしかしたらあと1~2回診ることになるかもしれません。3日間くらいは大事にして、2週間くらい様子を見て下さい。それで痛まなかったらおそらく大丈夫です。もし痛むようでしたら早めに連絡を頂けたらと思います」とお伝えする。





術後着替えてもらい戻ってみると、ごついコルセットのような骨盤ベルトを見せられた。


最初に着替えるまで着けていたのだと言う。「主人のものなのだけれど、借りて着けていました。もう必要ないですね」と、そのままバッグに入れて帰られました。





あれからもう数か月経ちますが連絡はありませんので、多分大丈夫なのでしょう。








所感





ぎっくり腰(急性腰痛)は、これで13例目くらい。5年やっててたったこれだけ。ちょー少ね~(笑)





もちろん13戦全勝。





と、言いたいが、実は1回のみ失敗。しょぼん12勝1敗。しかも、失敗したのは比較的最近の事。ダメじゃん。しょぼん





私の知る限り、その後間もなく痛んだ方は1名のみ。あとはほとんどが1回こっきりで「何ともなくなった」と言って頂いている。まあ、3名くらいは不明だが、ぎっくり腰はかなり痛むので、来ないという事は問題なくなったと考えていいでしょう。





おそらくね(→o←)ゞ





今でもスラスト系(ボキボキ系)手技療法のサロンでは、ぎっくり腰を炎症の痛みと捉え「3日くらい休んでから来てくれ」というところが多い模様。ところがどっこい、ほとんどは筋肉の激しい緊張の問題。手前ども(笑)では、即刻診ますです、ハイ。


もちろん、腰方形筋の筋膜剥離ではこうはいかず、少数ながら腰椎捻挫を生じており炎症の事もあるが、その場合は矯正後キネシオテープを貼ってその上から湿布してもらえば1週間ほどですっきりと治るはずです。


因みに、無資格整体・カイロ院(笑)では湿布は貼れません。違法になってしまうので。従って、手前ども無資格陽だまり整体院でも、ご自身で湿布は、して頂きます。





そうそう、今回のクライアントは過去に「肩こりで整体に掛かった事がある」そうですが、その時の先生に、「腰の形からヒールを履くのはやめた方がいい」と言われたのだそうです。「そうなのか?」と訊かれるも、私には判りませんでしたのでお答えできませんでした。





骨盤と腰椎の後傾なのでしょうか?





今でもわからん。














       しっぽフリフリ