自然が豊かで、山も多い日高地方。山登りを通じて日高の魅力にふれるため、日高登山部を結成しました。部の活動記録をブログにつづっていきたいと思います。
今回挑戦するのは、みなべ町にある平須山(へいすやま)。標高は206mとそれほど高くない山ですが、室町時代に平須賀城という山城が作られ、随所にその遺構が残されています。
城に攻め込む兵士のつもりで、いざ登山!
平須賀城は室町時代、野辺弾正忠房という人が築城した山城です。南北400m、東西500mに渡って広大な城が築かれました。
国道424号沿いから少し脇に入ると、梅畑の中に「平須賀城跡」という看板があります。軽トラックしか通れないような道を歩いていくと、フェンスに取り付けられた「平須賀城跡登り口」の文字が。
急斜面。何だか不穏な気配・・・。
予感的中。
ここからしばらくは、かなり急な坂道を登っていかなければなりません。さすが城跡だけあって、なかなか攻め込みにくくなっています。
心が折れそうになりながら、約20分間ひたすら急斜面を登って行きました。
ところどころ、お堀の跡が残っていました。
頂上付近は段々畑のようになっていました。これも山城の名残なんでしょう。
登り始めて約40分で、頂上に到着しました!
ここが平須賀城の主郭にあたる部分です。頂上からは、南部平野を蛇行して流れる南部川と、広大な南部湾に浮かぶ鹿島も見えました。
室町時代、城主が眺めていた景色はこんな感じだったんでしょう。とてもいい景色でした!
帰りは急斜面を下ることになるので、足元にご注意ください。
所要時間は約1時間半。標高はそれほど高くなかったですが、ほどよい疲労感と壮大な景色が楽しめる、大満足のクライムでした。